米国大統領ドナルドトランプが国家安全保障顧問ジョンボルトンを解雇したため、原油価格は下落した。この動きは、供給混乱の懸念を緩和するように見える。
一方、債券利回りが回復し続けたため、金価格は4日連続で下落した。
前述のように、1週間の動きは、地政学的リスクの緩和と米中貿易交渉が来月再開することによるブレークスルーへの期待によって促進されたリスク選好の改善を反映しているようだ。
今後は、OPECの月次レポートが注目される。原油価格は、昨日のEIAの見通しなど、世界的な成長の鈍化の中で需要の見通しを低下させる場合、原油価格ついては引き続き苦しむ可能性がある。
エネルギー情報局(EIA)は10日公表した月次の短期エネルギー見通しで、2019年の米原油生産が前年比で日量125万バレル増の1224万バレルとなり、過去最高を更新するとの見通しを示した。