マーケットは、米国の毎週の原油在庫データと最新ニュースを待っている。
米中貿易紛争の懸念が浮上する中、欧州でリスク回避が復活し、中国がファーウェイに対する米国の制裁に不満を抱いたため、原油は56.50ドルを維持できなかった。これは、米国商務省が月曜日にファーウェイに90日間の延長を認めたことで、貿易紛争がやや緩和された。一方、米国債の利回りは急激に低下し、全体的な市場センチメントは脆弱なままだ。
WTI原油は、ドイツと米国からの財政刺激策の期待の高まりから引き続き支持を得ており、その結果、石油需要の成長見通しを押し上げるのに役立つ可能性がある。
一方で、イエメンの武装勢力がサウジアラビアの原油施設を攻撃したという報道が引き続き注目を浴びている。施設の修復には少なくとも1週間はかかると報道された一方、国営石油会社のサウジアラムコは、原油生産に影響はないとしている。
価格の新たな方向性については、米国石油協会(API)が本日2030 GMTに公開する予定の米国の原油データが注目される。
なお、翌日の22日には米エネルギー情報局(EIA)が週次原油在庫統計を発表する。