少しだけ、ゴムの季節要因と需給について触れておきます。
ゴムの生産量トップのタイでは2月~4月が落葉期に入るため、生産量が減少するため、2月だけで考えると陽線を形成する可能性が高いです。
過去10年でみると、
2006年2月:陽線
2007年2月:陰線
2008年2月:陽線
2009年2月:陽線
2010年2月:陽線
2011年2月:陽線
2012年2月:陽線
2013年2月:陰線
2014年2月:陰線
2015年2月:陽線
陽線:7割 陰線:3割
需要面では最大の消費国である中国の消費が大きな影響を与えます。
消費の9割が自動車タイヤですので、中国の自動車販売動向がゴム相場に大きな影響を与えることになります。
中国汽車工業協会(CAAM)によると、2015年通年の自動車販売は前年比4.7%増の2,459.76万台、生産は同3.3%増の2,450.33万台と発表しています。
また、2016年の自動車販売が6%増加するとの見通しを発表しており、環境に優しい「新エネルギー車」の販売が2016年に70万台に達するとの見通しも示しています。
年初からの上海株急落がどの程度景気に影響を与えるかが重要だと思います。
また、人民元安による資本流出への懸念や製造業の業績悪化を背景に、中国経済の先行きが不安定であることは確かです。
中国税関総署は、輸出と輸入を合わせた2015年の貿易総額が人民元ベースで前年比7.0%減の24兆5900億元(約440兆円)だったと発表しています。これは、年間6%増を目標とする政府目標から大きく下回り、2009年以来、6年ぶりに前年比マイナスです。
話はゴムに戻しますが、東京ゴムのGUIDOPOST流週足チャートで分析しても、安値切り下げ型の相場に変化は見られません。
2014年10月の安値173.8円を回復するような材料がない状況では引き続き下降トレンドを形成する可能性は極めて高いと言えるでしょう。
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