テントで行ってきました | カンスケやま日記

カンスケやま日記

登山ガイド・カンスケが綴るつれづれ山日記です。

昨夜から雨が降り続いている上越です。今日の山行きを取りやめたので、急遽時間ができ、じっくりと腰を据えてのブログの更新です。


10月17日~19日の二泊三日で、テントを担いで頸城三山縦走に行ってきました。宿泊のベースは高谷池ヒュッテ。初日は土曜日ということもあり、小屋はほぼ定員いっぱい。テントサイトもけっこうな賑わいぶりで、張るスペースが残っていて思わずホッ。

テントの設営が終わったら、さっそく夕飯作り。今夜は酢豚ならぬ酢鳥。いま、私の周りで流行っている山の晩御飯メニューです。各テントから聴こえてくるジュージューという調理音や、さまざまな夕飯の香りが、なんともテント村っぽくていい感じです。

明日は長丁場なので、夕飯を終えたらすぐに就寝。まだ18時ですけどって(笑) 「夕飯食べて、暗くなったらおやすみなさい」というのが、また贅沢なのです。


トマトとお酢の酸味が疲れた身体に嬉しい酢鳥。天然ナラタケの味噌汁を添えて


やや雲が多かった昨日とはうって変わり、高気圧ど真ん中のドピーカン。しかもほぼ無風。今日は必要な荷物だけを持って、火打山~焼山をピストン。休憩を入れず往復8時間超えのコースタイムなので、朝食をしっかり食べ、気合を入れて出発。でも、景色が良すぎてなかなか歩みが進みません(^_^;)


波打ちなく、火打を映し出す様子はまるで鏡のよう


草紅葉に霜が降りて、ご覧の通り。ちなみに、今朝のテントも同じ状態でした


火打山を越えると一気に登山者は少なくなり、日曜日とは思えないほどの静けさ。たまに追い越されたり、すれ違ったりする人たちと挨拶を交わしたりおしゃべりしたり。マイナーなところを歩いている人ならではの親近感というやつでしょうか。


途中、遅すぎるくらい遅咲きのミヤマキンポウゲを発見。もう冬がそこまで来ているよ


登ったり降りたり登ったり降りたり、そして降りたり降りたりと、焼山はホント遠いなぁ


休憩入れてガッツリ10時間行動を終えて高谷池ヒュッテに戻ると、ポツンとテントがお出迎え。日曜だったので、ほとんどの人が今日で下山してしまったようで。だからといって移動するのも面倒だったので、そのまま広いスペースをちんまりと利用。昨日は手を伸ばせば回覧板が回せるくらいの距離感で賑わっていたけど、今日は靴履いて出て行かないとダメだなぁと、ちょっとワケのわからないことを思ったり。


鴇色テントと我が家のエスパースソロ。狭いながらも楽しいってやつですね


最終日はテントを撤収し、全装備を担いで妙高山へ。テントを張りっぱなしで登る人が多いので、すれ違う人すれ違う人に背中の荷物をびっくりされ続けた山登りでした。


山頂からは、昨日縦走した景色がバッチリ


鎖場は、背中の荷物を感じながら慎重に


最後は紅葉に包まれて。いろいろな秋を感じた三日間でしたね


燕温泉で立ち寄り湯に入り、そこの女将さんに教えてもらった土産兼食堂の大日屋にて「イチオシのタンメン」を食してお腹を満たし、関山駅でゴールと相成りました。

今回は晩秋という季節の変わり目でしたが、ひじょうに天気に恵まれました。そして、今週末にはまた寒気が降りて来るよう。25日に降った雪に加えて、さらに冬感が増してくるんだろうなぁ。

お疲れさまでした(^_^)