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昨夜、源九郎とよさんとチャットでお話をしてたところ、源九郎とよさんがバンコクで経営している理学療法治療院に、昨日島根県の松江から女性のお客さんが来られたそうです。
源九郎とよさんの治療院には、世界各国にお住まいの日本人の方が来られるそうですが、島根県は源九郎とよさんが大好きな場所なので、とても話が弾んだそうです。
その方は、すでに75歳を超えられている高齢女性らしいのですが、松江市のボランティアガイドをされているらしく、歴史好きの源九郎とよさんとはかなり意気投合したようです。
そして、その方がとても大切なことをおっしゃられていたそうです。
「今の日本人は自分の国の歴史を知らなすぎます。
国の歴史を知ることは日本人として生きていく上でかかせない大切なことです。
自分達のルーツや、過去の偉人たちが成し遂げてきたことを知ることで、日本人としての誇りや、感謝する心や、自然・生き物を大切にする心を持つことができます。
私は、微力ながらも、島根という地の歴史を、訪れた方にお伝えすることで、日本人の魂に向き合う瞬間を持っていただければと思いながらガイドをさせていただいております。」
私は、この言葉を聞いて、胸がじ~んとなりました。
まさしく、私がみなさんに伝えようとしているのはこのことなんです。
私は、まだ古代史の勉強しかできておりませんが、源九郎とよさんは、平安時代、戦国時代、江戸時代、近代日本の歴史にもとても詳しくて、彼女から教わることも多く、私達の先祖が日本という国を命をかけて守って来てくださった話を聞くと、いつも感謝でいっぱいになります。
そして、この女性のように、若い人達に日本の歴史を伝えようとしてくださる人がいることが、嬉しくてなりませんでした。
今回も前置きの話が長くなりましたが、私も一人でも多くの人に日本人に生まれて良かったと思っていただけるように、日本の古代史をお伝えしていきたいと、改めて決意いたしました!!
ということで、今回も、TolandVlogのサムさんが紹介されている「瀬織津姫」の謎について、ご紹介していきたいと思います。
引用元動画はこちらです。是非、瀬織津姫の謎についてサムさんのトークをご覧ください。
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さて、前回のお話では、サムさんが、古史古伝のホツマツタヱに記されている
「瀬織津姫は、男性神である天照大神(アマテルカミ)の后である」
とい紹介されています。
この説は、私のブログでも以前にご紹介しておりますし、一般的に知られている説となります。
けれど、今回紹介は、サムさんが考察された(まだ推測かな)
「日本の蛇神とユダヤの蛇神から考察した瀬織津姫の恐ろしい裏の顔」
をご紹介したいと思います。
ということで、
話は、ホツマツタヱから離れて、瀬織津姫とも関係が深い
「日本の蛇信仰」と「ユダヤの蛇信仰」
という、別のテーマへと移ります。
皆さんは、旧約聖書に出てくる蛇はご存知でしょうか?
アダムとイブを唆した蛇は、世界的にも有名な存在になります。
神様から食べてはいけないと言われたいた「知恵の実」を、アダムとイブは、蛇に唆されて食べてしまいます。
そのため、二人は神様から追放されてしまうのですが、この話からも「悪い存在」として描かれています。
シュメール神話ではどうかといますと、
蛇神「ナンム」は、天地を産んだ母なる女神
として描かれています。
マヤ神話では
羽毛を持つ蛇ククルカンは、世界の創造神
だとされています。
なので、蛇神は
ある方向から見ると「悪」であり、またある方向から見ると「善」
として伝えられる存在になります。
世界保健機関WHOのロゴマークにもなっている、
ギリシャ神話の神アスクレピオスの持つ杖
にも蛇が巻き付いています。
アスクレピオスは、なんでも治せてしまう上に、人間にもこの技術を提供していたことから、「冥界の神ハデス」と「全知全能の神ゼウス」が怒り、アスクレピオスを殺してしまいます。
蛇という生物は、良くも悪くも、世界中の様々な地域で崇拝されていたり、恐れられたり、特別視されている特殊な存在だといえるのです。
一説には、超古代の人類に干渉したのが、爬虫類型の宇宙人だったという説もあります。
そんな蛇神ですが、日本における蛇神とは、一体どのような存在なのでしょうか?
日本の蛇神は、源九郎とよさんも篤く信仰されている神様である
「宇賀神(ウガジン)」
になります。
(京都三室戸寺の宇賀神像)
宇賀神は、おじいちゃんの顔だったり、女性の顔になったり、色んなバリエーションがあります。
この神様は、仏教の神である「弁財天」とも合体しており、その合体した神様のことを「宇賀弁財天」と呼びます。
弁財天様の頭の上を注目してください。
しっかりと宇賀神が座っておられます!
弁財天は、サラスバティというインドから伝わった「インドの川の女神」になりますが、そのインドの女神さまと宇賀神が合体して祀られているのが、宇賀弁財天様なんです。
いろんな神様が合体して、別の神様になったりしているのですから、日本って国は、アミニズム思想に満ち溢れた本当に寛容な国ですよね~。
この宇賀弁財天様の頭の上の蛇は、龍神様とも呼ばれていますが、この見た目のすごい宇賀神は何の神様なんでしょうか?
江戸時代の随筆書「塩尻(しおじり)」によると、
蛇の姿をした宇賀神像に、「天の真名井の水」と唱えながら、水をかけるという習わしがあった
と記されているそうです。
さらに、室町時代に編纂された「塵添壒嚢鈔(じんてんあいのうしょう)」では
「水浴びをしていた天女が、老夫婦に衣を隠されて帰れなくなり、万病に効く酒を造って老夫婦に富をもたらした」
と記されています。
しかし、その続きとして
「その後翁に追い出されてしまった天女は、奈具(なぐ)という土地に辿り着き、宇賀女神として祀られた」
と記されているんです。
そして、この宇賀女神は、蛇に姿を変えることが出来たと伝えられいるんです。
真名井、天女、老夫婦のエピソード、奈具の地
これらのお話は天から京都、真名井の地に降り立ったとされる女神の「豊受大神」と完全に一致します。
豊受大神も
老夫婦に、機織りや酒造りの技術を伝え、追い出された後は、奈具の地に辿り着いた
とされています。
この話は、完全に宇賀神様の話と同じすぎますよね~。
宇賀神は、濁音を取って「ウカノカミ」とも呼ばれます。
ウカとは食物を表す「ウケ」の古語であり、このことからも宇賀神様は豊「受」大神と同じ神だということがわかります。
また、食物を表す「ウカ」といえば、伏見稲荷大社の主祭神「ウカノミタマ」がいらっしゃいます。
ウカノミタマは豊受大神と同一視されていることは、良く知られておりますので
宇賀神 = 豊受大神 = ウカノミタマ
という構図が成り立ってきます。
ウカノミタマは、渡来人「秦氏」の氏神なので、海外由来の神様であることが伝えられていますが、一説では「ユダヤの神」でもあると言われていましたよね。
私が、以前にご紹介した正統竹内文書に記された口伝では、
ツクヨミの氏族は日本を出て中東の地でユダヤの民となり、その一部が秦氏として日本に戻って来た
と伝わっています。
そして、秦氏が信仰していた神様は、
ウカノミタマや豊受大神と名前を変えて、出雲国の王であるスサノオについた
と言われています。
なので、宇賀神についても、
秦氏が信仰していたユダヤの神が、人々に伝わる過程で宇賀神に姿を変えていったのではないかと推測されるのではないか?
とサムさんは考察されています。
では、なぜ宇賀神は「蛇神」とされているのでしょうか?
それを探るために、サムさんは、日本で信仰されている他の蛇神について調べられていました。
まず、日本の蛇神として最も有名なのが「大物主」になります。
日本書紀の記述によると、
大物主は、崇神天皇の娘であるヤマトモモソヒメノミコトと結婚しました。
大物主は、真っ暗な夜にしか現れず、昼間は姿を見せませんでした。
それで、モモソヒメは「どうか姿を見せてください」とお願いしました。
大物主は、モモソヒメの櫛を入れている箱の中にいるから「開けて姿を確認しろ」と言いました。
モモソヒメが箱を開けると、中に小さな蛇が入っていました。
モモソヒメはびっくりして「蛇~!!」と叫ぶと、その小さな蛇はむくむくと美青年になったのですが、モモソヒメが蛇の姿にびっくりしたことで怒り、そのまま空を飛び三輪山へと帰って行きました。
ショックを受けたモモソヒメは、なんと箸で自分の陰部を突き刺して亡くなってしまいました。
と記されているのです。
そのため、モモソヒメのお墓は、「箸岡(はしおか)若しくは箸墓(はしはか)」と呼ばれるようになりました。
その他にも大物主が蛇であったという話は、第21代雄略天皇の時代にも語られていますし、大物主が祀られている大神神社では、蛇が食べる玉子をお供えする習わしがあります。
ということで、日本の蛇神の中では「大物主」が一番有名なのですが、その次に有名なのが「大国主」です。
大国主は島根県の出雲大社で祀られている、地上の神の総大将的な神様になります。
10月の神無月には、日本中の八百万の神々が出雲大社に集まり、そこで今後の世界について会議をします。
そのため10月は神がいない月「神無月」と呼ばれ、出雲大社がある地域は「神在月」と呼ばれています。
そして、日本中からやってくる八百万の神々を出雲大社まで案内するのが、「龍蛇神(りゅうじゃしん)」と呼ばれる神様」になります。
出雲大社でも神迎祭(かみむかえさい)の翌日に行われるのが「龍蛇神講大祭(りゅうじゃじんこうたいさい)」であり、大しめ縄も龍蛇を表しているという説もあります。
なので、出雲大社でも蛇は特別な存在になるんです。
さらに、大国主の幼名である「大穴牟遅命(オオナムチ)」という名前は、大きな穴から出てきた蛇だという説もあります。
大国主自身が龍蛇だったとも考えられるのです。
また、大国主の息子である「タケミナカタ」を祀っている「諏訪大社」の御神体は蛇そのものであり、タケミナカタ自身も龍蛇の姿になるという伝承が残っています。
たとえば、室町時代に編纂されたという太平記(たいへいき)という書物では、
「諏訪湖の上にタケミナカタの化身である大蛇の姿を見た」
というエピソードがあります。
そして、神無月に出雲大社に向かったタケミナカタは、
その姿を竜に変えるもあまりにも巨大すぎて、頭は出雲大社、尻尾は諏訪大社にあったという伝承もあります。
ちなみに、タケミナカタの龍体は、あまりにも大きすぎて会議の邪魔になったので、その時からタケミナカタは出雲には行かなくなったそうです。
諏訪には、古来からミシャグジ信仰という「蛇を神として扱う風習」がありました。
そのミシャグジ信仰とタケミナカタが同化したのではないか?という考え方もあります。
父の大国主、息子のタケミナカタは、揃いも揃って「龍蛇」と非常に関係が深い神様だと言えるのです。
こう見ると、
「宇賀神」「大物主」は、蛇の要素が強めであり
「大国主」や「タケミナカタ」は、龍の要素が強め
になります。
この微妙な違いについて、サムさんは気になるところではあると言われているのですが、それについては深堀はされていませんでした。
日本の蛇に関係する神様を並べてみますと
ウカノミタマ
大物主(蛇要素強め)
大国主
タケミナカタ(龍要素強め)
等であり、一見するとバラバラの神様に思えますが、この神々には共通点があるのです。
正統竹内文書の口伝等をベースとして見て行くと
① ウカノミタマは秦氏から伝わるユダヤの神
② オオクニヌシは中東からやってきたユダヤ人
③ タケミナカタはオオクニヌシの息子
④ 大物主=ニギハヤヒはユダヤの神の称号を持つアメノホアカリ
とうことになるので、この四柱の神様は、全てユダヤにルーツを持つ神様だということなります。
そして、ユダヤといば旧約聖書になるので、旧約聖書で蛇はアダムとイブをたぶらかす悪い神様として描かれているのに、なぜ蛇神を日本に持ち込んだのでしょうか?
旧約聖書において、蛇は最も賢い生物だと表現されており、一説には
神の反逆者であるサタンの化身
だとも言われています。
なので、ユダヤ人にとって「蛇」は悪魔そのものといえる存在になるのですが、ユダヤ人の中にも色々な派閥があって、その中に蛇を祀る一族がいたのです。
ユダヤ国には元々12の氏族が存在しており、そのうちの1つが祭祀を取り仕切る「レビ族」と呼ばれる一族でした。
このレビ族は、海の中に渦を巻く巨大な怪物「レビアタン」を賢い蛇神として崇拝していました。
レビ族という名前も「レビアタン」の子供という意味になります。
また、レビアタンは見た目は巨大で恐ろしい姿をしているのですが、実は女神になります。
つまり、レビ族は海の蛇神を信仰し、ユダヤの祭祀を取り仕切る一族だったのです。
ユダヤ人は、紀元前900年頃に南北に分かれて争い、その結果、北の10氏族は行方をくらまします。
残った南の2氏族も、西暦70年にイスラエルの地を追われました。
紀元前6世紀頃に書かれたとされる「イザヤ書の24章」では、
「ユダヤの民は国を追われて散らされてしまうだろう。それゆえ、これからは東の地で主をあがめよ」
と記されているんです。
このことから、
崩壊寸前のユダヤ国を離れたレビ族が、その後東の地を目指し、日本に辿り着いていた可能性も大いに考えられるし、
神から授かった契約の箱を担ぎ、それを安置して守るといった儀式は、レビ族した執り行うことが許されていなかったので、レビ族がまず先行して、その地域に降り立ち、儀式にふさわしい神聖な土地を選抜していたのかもしれない
とサムさんは考察されれています。
シオン祭と発音が似た祇園祭には、旧約聖書のタペストリーが使われている山鉾巡行があったり、契約の箱の運び方にそっくりな神輿があったり・・・と、それらの共通点は果たして偶然なのか?
ということは、多くの歴史研究者が疑問に感じている点でもありますね。
日本の蛇神がユダヤにルーツを持つことも、蛇神を崇拝していたレビ族が日本に辿り着いていたとすれば、辻褄が合いますよね~とのサムさんの考察です。
この考察は、秦氏がレビ族だったという考察にも繋がってくるものでもありますし、私が指導を仰いているマスターシャーマンも同じ考察を持たれています。
そして、これらのことを含めて、さらに・・・
蛇神とされている瀬織津姫についても、やはりユダヤに関係がある存在なのかもしれないと推測されているのです。
人々の罪や穢れを洗い流す瀬織津姫は「滝」や「川」を祀る水神であり、
人々の罪や穢れを洗い流す祓戸神でした。
そして、この瀬織津姫もまた、弁財天と同一視されていましたよね。
さらに、ウカノミタマ=宇賀神 も弁財天と融合し、宇賀弁財天と呼ばれていましたよね。
ウカノミタマ=宇賀神と、瀬織津姫は、「弁財天」という川の神様を通じて不思議なつながり方をしています。
弁財天自体も白蛇と関係のある神であり、
・福井県にある「弁財天白龍王大権現」は白蛇が祀られている
・奈良県天川村発祥の天川弁財天曼荼羅には3本首の白龍となった弁財天が描かれている
のです。
つまり、弁財天は、
・美しい女神の姿
・恐ろしい蛇の姿
の2つの側面があるということになります。
瀬織津姫も、
・罪や穢れを洗い流す水神としての顔を持つ
・あらゆる厄災を司る八十禍津日神(ヤソマガツヒノカミ)の顔を持つ
という2つの顔を持ちます。
なので、弁財天と瀬織津姫は非常によく似た特徴を持っているわけです。
瀬織津姫は罪を洗い流す神様でしたよね。
そんな清らかな水神でありながらも、人々の罪が臨界点を超えたときは、洗い流せないくらい突破したときに、恐ろしき禍の神と変貌する
ということが言えるのです。
ネイティブアメリカンであるホピ族の言い伝えや、マヤ神話、ギリシャ神話、シュメール神話、アイヌ神話など、世界のありとあらゆる神話に共通するエピソードとして
傲慢になった人類に怒った神が、大洪水、大噴火、大地震、氷河期の到来など、ありとあらゆる自然災害で滅ぼす
と描かれています。
日本神話には、人類が滅ぼされる描写はありませんが、瀬織津姫のもう一つの顔である八十禍津日神こそが、人類に罰を与える役割を担っていたのではないか?
とも考えられるわけです。
イザナギとイザナミが地上に降り立つ時、
地上は水しかなく降り立つ場所がなかったので「おのころ島」を作って降りた
と記されていますが、これは大洪水の後だと考えられている説もあります。
直接、日本が滅びた描写は記紀には描かれていないが、イザナギとイザナミが地上に降りるという描写の部分は大災害が起こった後のことを描いているのではないかと言われているのです。
罪を洗い流すことも、人間に罰を与えることもできる瀬織津姫は
神の中でも究極的な力を持ったとんでもない女神
であり、その力を恐れた後世の人々が、瀬織津姫を封印したとすれば・・・
瀬織津姫が封印されている本当の理由が、この辺りに見えてくるかもしれないとサムさんは語られていました。
そして、歴史を作り変えたとも言われる藤原不比等は、悪者として描かれがちですが、もしかしたら後世の人々が厄災に襲われないように瀬織津姫を封印したのかもしれないという推測をされていました。
この辺りのことは、断言はされていなくて、これからもっと深く考察していく必要があるとも言っておられました。
サムさんは「一つの角度からいい悪いを判断しているだけでは、見えてこない世界があるのではないかな」と思っているそうで、ますます様々な角度から考察にチャレンジしていく感じでありました。
そして、
「はたしてこの蛇神は、今の世界にとってどんな存在になるのでしょうか?」
と締めくくられておられましたが、まさしく、そこが一番大切なところだと私も思いました。
私達の先祖が様々な謎を残しながら、後世に伝えてきもの・・
それが蛇神や瀬織津姫の存在でもあり、その他の多くの神様の存在でもあります。
その謎を知ることで、私達現世に生きるものが、そこに秘められた大切なことを読み取り、再び後の世の人に伝えていくことが、必要なのだと思います。
〇 漫画で見る「源九郎稲荷神社~復興への道」はこちら
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