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前回は、竹取物語の「かぐや姫」は宇宙人?
という話を紹介させていただきました。
今回は、私が大好きな「むっちゃん先生(故竹内睦泰)」こと第73世武内宿禰が、生前に私達に伝えてくださった「正統竹内文書」に隠された「かぐや姫」のヒントを紹介していきたいと思います。
実は、正統竹内文書の伝承者であるむっちゃん先生であっても、絶対に絶対に触れられない存在がいました。
それが、「かぐや姫」です。
正統竹内文書では、かぐや姫のほかにも
「宗像三女伸」「スセリビメ」「神大市比売」「下照姫」
等についても、絶対に触れてはいけない存在らしいのです。
ただ・・・・むっちゃん先生は、ちらっちらっと、ヒントをお話してくれているので、これらの女神さまについても、その存在の謎を後々、ご紹介していきたいと思います。
また今回は、youtuberのTOLAND VLOGさんが、かぐや姫について面白い考察をされていたので、引用させてもらいつつそのすばらしい考察もご紹介したいと思います。
まず、先に結論からいいますと
正統竹内文書とTOLAND VLOGさんが「かぐや姫」の正体として、ヒントを出してくれているのは
「ミトシノカミ(御歳神)」
という女神です。
聞いたことがない女神さまですよね~。
まずは、ミトシノカミの系図から見ていきたいと思います。
系図のスタートとなるのは、度々登場してくる「ニギハヤヒ」です。
ニギハヤヒには、たくさんの妻がおりましたが(瀬織津姫のところでご紹介しております)、一番最初に奥様にしたのがナガスネヒコの妹である「ミカシヤヒメ」です。
ミカシヤヒメとの間には「ウマシマジ」という息子が生まれています。
これは記紀の系図にも記されています。
そして、記紀の系図ではもうひとり
「アメノカグヤカノミコト(天香久山命)」
という息子が記されています。
この天香久山命は、正統竹内文書の系図では
タカクラジ(高倉下命)
だとされている神様であり、お母さんは「イチキシマヒメ」です。
「イチキシマヒメ」は正統竹内文書では「シタテルヒメ(下照姫)=高照姫」の役職名とされています。
天香久山命こと高倉下は、記紀では
夢で見た神託により神武天皇 に霊剣 布都御魂 をもたらした神
とされていますが・・・・
正統竹内文書では、
「倉を守る役職についている神」
になります。
また、別名の天香久山命は、
「天香久山の主」
であるとされています。
天香久山というのは、現在の奈良県橿原市にある小山のことであり、
古代から神聖視されていた竜門山地の1つになります。
天香久山神社が鎮座しており、主祭神は
クシマチノミコト
という占いを司る神様です。
この天香久山神社には、
ハハカの木(波波迦)
という天岩戸開きにも使われた占いの道具が祀られています。
さらに山頂にある祠には、瀬織津姫と同一神とされる龍神の
タカオカミノカミ
が祀られています。
さらに、巨石をご神体とする「天岩戸神社」もあることなどから、
あきらかに、古代には祭祀が行われたいた場所であることを示唆しております。
また、一説では、天香久山命は山を守る神様であることから
オオヤマクノカミ(大山咋神)
とも同一視されているそうです。
ただし、正統竹内文書では、オオヤマクイノカミは役職名に当たるそうです。
そして・・・
この天香久山命こと高倉下には、妹の
「ミトシノカミ(御歳神)」
がいます。
母親は同じく下照姫です。
ここで、正統竹内文書で説明されていて、むっちゃん先生が重ねておっしゃらていた基本ルールと思い出してほしいのですが、
1 古代日本では、政治を司る統治王と祭祀を司る祭祀王の二人一組で国を治めていた
2 統治王と祭祀王なら祭祀王の方が偉い(祭祀王は女性である場合が多い)
3 神の名は世襲制で引き継がれる「役職名」である
(例えば、アマテラス、スサノオ、オオクニヌシ、イチキシマヒメ、セオリツヒメ等と言った呼び名は、基本的に役職名に当たる)
ということで、当時の大和を治めていたニギハヤヒは統治王になり、シタテルヒメは祭祀王であったと考えられています。
ここで、正統竹内文書で記されているニギハヤヒの正体を、もう一度思い出しながら、系図を辿ってみてください。
① ニギハヤヒは、スサノオの四男にあたる「オオトシ(大歳)」になり、母親はユダヤの民「レビ族」の末裔で、ツキヨミ族の「神大市比売」になる。
② 母親の神大市比売は、スサノオとの関係が悪化したことにより出雲国を追放されるが、そのことで四男オオトシとの関係も悪くなり、オオトシも出雲を出て大和に行く
③ 出雲を出たオオトシは、大和を支配していたナガスネヒコを破って家来にするとともに、その妹を妻として娶り、大和の初代統一王として君臨する。
④ オオトシは、「アマテラスクニテラスヒコ アメノホアカリ クシタマ ニギハヤヒノミコト」という称号を手にし、ニギハヤヒと呼ばれるようになる。
「アマテラスは、アマテラス国のこと」「クニテラスヒコは、スサノオ国のこと」「アメノホアカリは、ツキヨミ国のこと」をそれぞれ表している。
⑤ スサノオの娘(末っ子)で祭祀王であったスセリビメはオオクニヌシと結婚し、二人の間には、後に八咫烏の称号を得る「アジスキタカヒコネ」と妹の「下照姫」が生まれる。
スセリビメは、スサノオと天照大神の間の娘であり、スサノオ国(出雲国)とアマテラス国(日向国)の血を引く女神になる。
そのスセリビメの娘であるシタテルヒメもまた、スサノオ国(出雲国)とアマテラス国(日向国)の血を引いていることになる。
⑥ 下照姫はニギハヤヒの妻となり、「天香久山こと高倉下」と「御歳神」を産む
この二人の子供達は、父親のニギハヤヒがツキヨミ族の血を引いていることから「スサノオ国(出雲国)とアマテラス国(日向国)、ツキヨミ国(東北?)」 の三族の血を引いていることになる
⑦ 神大市姫、天照大神、スセリビメ、下照姫という祭祀王の血を引く「御歳神」も祭祀王であった可能性が高い
というようなことが、系図からは読み取れるのです。
けれど、この「御歳神」については、ほとんど情報がありません。
むっちゃん先生も、この先は口を固く閉ざして何の情報も教えてくれません。
ところが・・・、この御歳神が注目されるような出来事がありました。
ここから先は、TOLAND VLOGのサムさんの考察を紹介していきたいと思います。
御歳神が密かに注目されたのは、2016年に公開された 新海誠監督のアニメ映画「君の名は」の中に「御歳神」が祀られた神社が登場したからです。
映画のストーリーは、ここでは述べませんが、この映画の主人公である女子高生の宮水 三葉は「宮水神社」の巫女であり、モデルとなったのが「飛騨一宮水無神社」という、最古の神社になります。
そして、「飛騨一宮水無神社」に祀られている神様が、なんと「御歳神」なんです!!
この神社の御祭事は「飛騨の位山(くらいやま)」になるのですが、位山は正統竹内文書では、上が一番最初に降り立った場所とされています。
天皇陛下が即位される際には、位山のイチイの木から作られた笏を使っていることでも有名なので、知っている人もおられるかと思います。
神社の社伝には
御歳神は水無神(みなしの神)であり、水の主、川の神
と記されています。
本当は「水が成る」でみなしなのに「水無し」とされているのはなぜなのか?
そのあたりの疑問はあるのですが、水神であることは間違いないですね。
また、社伝で記されている「御歳神」の御利益は
「安産」「子育て」「交通安全」
となっており、これは市杵島姫命の御利益と同じなので、総合的に考えても「御歳神」は女神には違いなさそうです。
さて、その映画で注目を浴びた「御歳神」がなぜかぐや姫なのか? ということなんですが・・・
竹取物語のストーリーを思い出してください。
成長した「かぐや姫」は、この世のものとは思えないくらいの美しさから、帝にまで求婚されましたよね。
御歳神も、帝に求婚されたかもしれないのです。
というのは、初代天皇の神武天皇(イワレビコ)は、アマテラス国の王でもありますので、つまり帝ということになります。
神武天皇が大和に攻めてきたとき、ニギハヤヒの元で権力を振るっていたのが、妹の下照姫をニギハヤヒに嫁がせたアジスキタカヒコネです。
アジスキタカヒコネは、
下照姫の娘である「御歳神」を神武天皇と政略結婚させることで大和を神武天皇に譲り、己は神武天皇の元でゆるぎない基盤を築こうと考えました。
その頃、ニギハヤヒは病床に倒れていたので、ニギハヤヒの息子であるウマシマジと天香久山はアジスキタカヒコネが提案する政略結婚に賛成しました。
ところが、たったひとり反対したのが、ニギハヤヒの家来であるナガスネヒコおじいちゃんです。
ナガスネヒコおじいちゃんは、この政略結婚を阻止するために、神武天皇と戦います。
ここでイメージしてほしいのですが、
神武天皇=かぐや姫に求婚した帝
ナガスネヒコ=帝の軍に激しく抵抗してかぐや姫を守る血のつながらないおじいちゃん
と竹取物語と結びつかないでしょうか?
竹取物語では、かぐや姫は月の民であり、最後は帝の求婚を断り、月へと帰って行きますが、この月の民というのは「ツクヨミ族」のことではないでしょうか?
ツクヨミ国は東北にあるという説が根強いですが、この後ナガスネヒコが神武天皇との戦いに敗れて東北に逃れるという話もあるので、かぐや姫も月ではなく東北にあるツクヨミ国へ帰って行ったのではないでしょうか?
等々サムさんは考察されています。
さらに、記紀の系図では、
「御歳神」の父は「大年」、母は「カグヨヒメ(香用比売)」
となっており、
「御歳神」の兄は「オオカグヤマトミ(大香具山戸臣神)」
であり、母と兄の名を合わせると「御歳神」の別名は、なんとなく「かぐや姫」であるような気がしませんか?
とも考察されています。
以上のことから、正統竹内文書で「隠された女神」として口外することを禁止されている「かぐや姫」の正体は?
下照姫とニギハヤヒの娘である「御歳神」ではないか!!
と、サムさんは考察されているのです!!
もっとこの考察を詳しく知りたい方は、TOLAND VLOGの YouTube動画で面白おかしく紹介されているので見てくださいね!
さて、源九郎とよさんが、インスタグラム版「源九郎稲荷神社~復興への道」をどんどん掲載しているので、見てあげてくだだいね。
〇 源九郎稲荷神社のホームページ「源九郎稲荷神社~復興への道」はこちらです
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