今日は中国粥について。日本でお粥と言うと、体調が悪い時に食べるイメージが強いですが、中国では朝食の定番メニューの1つです。バラエティも多く、個人や各家庭の好みによって味付けが違います。
粥は消化が良く、体も温まることから胃や腸を整える効果があります。
中国粥は白米だけでなく、黒米、粟、ひえ、玄米などいろんな種類をブレンドし、好みに合わせてなつめ、落花生、レーズン、ピータンなどを加えて食べます。
今日紹介するのは基本的なものででよく食べられでいる粟粥、かぼちゃ粥、そして豚の肝粥です。
まず粟粥についてです。正直なところ粟はセキセインコ等の鳥の餌としてしか見たことがありませんでした。ですから最初は鳥の餌を食べるのか〜と個人的にはかなり抵抗がありました。しかし粟はタンパク質、脂質、B1、B2などのビタミン類、カリウム、リン、鉄などのミネラル類、食物繊維などを多く含み、腎臓、すい臓、胆嚢の機能を促し、便秘、消化促進の効果があります。また授乳促進の効果があり、中国の北方の女性は粟に紅糖を混ぜたお粥を食べて体の調子を整えるのが伝統となっています。

次にがぼちゃ粥(南瓜粥)についてです。かぼちゃにはビタミンAやカロチンをたくさん含んでおり、ビタミンAは胃の細胞を修復してくれるので胃の気になる方はかぼちゃ粥がオススメです。

最後に豚の肝粥(猪肝粥)です。乾燥した時期には細菌が繁殖しやすいのですが、肝は悪性の細菌を排除する必要があります。また豚の肝には鉄分が豊富なため造血作用があり、ビタミンA、B 2、Cが豊富であるため、目の乾燥を防ぎ、疲労回復の効果があります。妊婦や幼児の造血を促したり、パソコンでの仕事をする人に使用すると良いでしょう。

どれも身体が温まり、栄養補給に良いのですが、味がなく、空腹感があるので物足りなく感じる日本人が多いのが正直なところでしょう。そこでおまけに最後に邪道ですが、私が考えたオリジナルお粥をひとつ紹介します。それはカレーサツマイモ粥です。サツマイモを小さく切ったものにカレーのルーを一個いれるだけ。カレー風味がよくてかなり美味しくて食欲が進みます。味が薄くてお粥が苦手な方は試してみてもよろしいかと思います。

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