いつも群馬大学学生フォーミュラチームを応援いただきありがとうございます。
シャシー班兼広報担当の佐藤です。
現在チームは、夏の大会本番に向けたマシンの熟成とドライバーの習熟を進めるため、段階を踏んで試走会を重ねております。今回は、5月から6月にかけて実施した3回の試走会の軌跡と、そこから見えてきた課題について詳細をご報告いたします。
① 5月2日〜5日:今年初の走行とトラブルからの学び 5月2日〜5日の期間において、今シーズン最初となる試走会を実施いたしました。 この期間は「8の字スキットパッド」の走行を行いました。事前の準備段階では、オイル漏れの発生への対応や、エンジンの載せ替え作業など、数々の困難がありましたが、それらを乗り越えて今年ようやく初めてマシンを実走させることができた、チームにとって非常に大きな一歩となる走行機会となりました。 しかし、走行中にステアリングの軸が外れてしまうという重大なトラブルが発生し、この時の試走会は途中で終了となりました。安全に関わる重要な課題が見つかった、非常に意味のある期間となりました。 ※なお、この時マシンを走らせた唯一のドライバーと、現在のシャシー班長は同一人物が務めております。
試走会概要
シャシー班長兼ドライバーの本田です。今回は私が担当を務める部位のトラブルによって、ドライバーの私自身が指をケガするという結果に終わりました。今回のスキッドパッド走行は実に約四年ぶりとなり、現在弊チームに所属しているメンバーにとって製作したマシンがコーナリングをすることは初めての機会でありました。そのため旋回中にかかる負荷などのデータを持っておらず、私たちが想定していた負荷が実際より小さかったことから今回のような破損に至りました。走行を完遂することはできませんでしたが、今回得られた僅かなデータを元にシャシー班としての問題対策を実施し、次回の走行会に向けて準備していく所存です。
② 5月16~17日:ステアリング問題の修正と連続走行 続く5月16.17日には、2回目となる試走会を敢行いたしました。 前回課題となったステアリングの問題をしっかりと修正・対策した上で、前回同様に「8の字スキットパッド」での走行を実施いたしました。対策の成果を確認でき、マシンの信頼性を一歩高めることができました。
試走会概要
シャシー班長兼ドライバーの本田です。前回のJARI試走会から10日という短時間での試走会となりましたが、対策部品を支援企業さまに急ピッチで準備していただき無事走らせることができました。シャシー班長である私と、ドライバー担当である私によるコミュニケーションを通して、セッティングの方向性を見出すこともできました。マシンの感触は非常によく十分に戦えるマシンとのコメントをドライバーよりいただいたため、シャシー班としてその要望を高い次元まで引き上げられるよう努めてまいります。
③ 6月20日・21日:モビリティリゾートもてぎ合同試走会への参加と新入生の活躍 6月20日・21日には、モビリティリゾートもてぎ合同試走会に参加いたしました。 この試走会は、今年加入した1年生にとって初めての試走会となりました。途中から合流したメンバーも含め、合計6人の1年生が現地に駆けつけ、チームを大きく支えてくれました。 走行面では、実に5年ぶりとなるコース走行となりました。当日は雨が降ったり晴れたりと非常に不安定な天候となりましたが、その厳しい状況の中でもマシンの進化をしっかりと実感することができました。今回は3名のドライバーが精力的に走り込みを行い、本番に向けた貴重なデータを多く収穫することができた、非常に実りある2日間となりました。今後もより良いマシンを作れるように、チーム一丸となって頑張ります。
試走会概要
シャシー班長兼ドライバーの本田です。私自身は2日間の試走会のうち、初日のみの参加となりましたが周回コースを4周ほど走行することができました。前回のもてぎ試走会でのドライバーフィードバックをもとにアライメントに関する大幅な改善を行い、自作アライメントゲージを製作したうえで試走会に臨みました。アライメントゲージの精度は非常によく、私以外からのドライバーからも良好なコメントをいただきました。一方で同条件で走っていた他大学との差も痛感する機会となりました。自分たちの目標設定が甘かったこと、走行機会が少なくドライバーのコースへの習熟度に大きな差があると実感しました。今回の反省をもとに来年度はより攻めた設計にする必要性を感じました。
現在直面している課題と、今週末のアップデート これら5月・6月の試走会を経て、現在チームが向き合うべき具体的な課題が明確になっております。 ・走行中の失火原因の特定: 走行の負荷が高まった際に見られた失火現象について、現在原因の究明と根本対策を進めております。 ・0.1mm単位のアライメント調整: スポンサーのLIXIL様に製作いただいたキャンバー調整用シムを使用し、新入生も一緒にマイクロメーターを使って実際の厚みをきっちり計測・記録する作業を行っております。 ・ペダルの操作性向上: ドライバーからのフィードバックを受け、今週の土曜日にはブレーキペダルにかかとも置きを溶接するアップデート作業を行います。
次のステージ「JARI試走会(7/4〜5)」に向けて これまでの試走会で得たすべてのデータと対策の成果を携え、チームは7月4日・5日に日本自動車研究所(JARI)で行われる合同試走会に挑みます。 1年生という新しい力も加わり、組織としての運用力もさらに高めてまいります。残りの期間も全力で準備を進めてまいりますので、今後とも群馬大学学生フォーミュラチームへの熱い応援をよろしくお願いいたします。
3回の試走会を経て、ドライバー、パワートレイン班長、シャシー班長からメッセージを頂きました!
どんな感想や意見を持っているのか気になります!
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ドライバー1人目からの一言: 今年度エースドライバーを務めさせていただくことになりました学部2年の本田と申します。私自身今日までの試走会を「自身がモータースポーツで経験してきたカテゴリとの相対化を図る機会」として挑んできました。そのためバネレートやタイヤ空気圧を市販車やカートに近い数値にして様々なセッティングを試すなど積極的な変更を繰り返してきました。このようなワガママに応えてくれたチームの皆には頭が上がりません。また、モータースポーツ経験のあるメンバーが少ないことから、自らのコメント一つ一つがチームメンバーのキャリアにとって非常に重要であり、発言には責任を持たなければいけないことを深く実感しました。ドライバーは製作に関わってくださる全てのメンバーと支援企業様の協力なくして成り立たない役職です。活動に関わる全ての方々の思いを背負っていることを自負し、ドライバーという役職に真摯に向き合ってまいりたいと思います。今後とも群馬大学学生フォーミュラチームGUFTをどうぞよろしくお願いいたします。
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ドライバー2人目からの一言: 車両製作統括兼ドライバーの櫻井と申します。私がこのチームに参加した2023年の6月試走会では、エンジンが掛からない、足回りの組付けが終わっていない、走れる状態とは言えない車を持って行ったことを覚えています。あれから3年皆で走り続け、公式の場で周回を重ねられたこと。先輩方のいろいろな想いを引継ぎ、愚直に, 泥臭く努力した一つの成長であり結果であり、楔でもあるのかなと感じております。車が走れなかった今までは「どうやって作るか」「どうやったら動くか」という視点でしかモノづくりができませんでした。今回初めてマシンのステアリングを握り、タイヤが地面をつかむ感触、ボディが軋む感覚、背中を蹴るエンジンの息吹を直で感じました。「どのように速く走らせるか」。現場でのモノづくりとトラック上でのパフォーマンスとを結び付け、本当の意味で「学生フォーミュラ」ができる貴重で面白い機会だと思います。これからまだまだ学Fに携わる皆にはぜひ、沢山悩んで、沢山苦しんで、その上で思い切り楽しんで欲しい。3年間の私達の「熱」を、受け継いでくれたら幸いです。
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ドライバー3人目からの一言: OBの新井です、もてぎ試走会お疲れ様でした!2日間帯同させていただき、実走するという貴重な機会までいただき本当にありがとうございました。自分が在籍していた頃は、マシンを完成させて走行させること自体が非常に高いハードルでした。そのため、こうしてオフィシャルな合同試走会の舞台で、自分たちのマシンが力強く走っている姿を見られただけで、非常に感慨深い思いでいっぱいです。 今回の試走会を通じて、現場での指揮系統がしっかりと機能していること、組織として非常に良い状態と雰囲気にあると肌で感じました。チームの目標が「マシンを完成させること」から、「試走会で求めているデータを確実に収集し、マシンの性能向上へと繋げること」へ完全にステップアップしたと確信しています。前回のJARI試走会、さらに今回のもてぎ合同試走会を経て、チームは大きな一歩を踏み出しました。この調子でチーム一丸となって頑張ってください!今後も応援しています。
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シャシー班長からの一言: 今年度シャシー班長を務めさせていただくことになりました本田と申します。今年度のシャシー班はデータの取得を中心に活動を行なっております。試走会ではドライバーコメントのもと積極的にセッティングの変更を行い、セットアップ能力の取得と車両に求められる基本的な条件についての確認を行ってきました。一方で、現在所属しているメンバーがマシンの全開走行を経験するのは今年度が初めてであることから、破損などの事例が起きているのも現実です。しかしながら、破損個所の修復作業を通じて発展途上チームならではの経験を体感し、日々成長しているという実感があります。まだまだ未熟なメンバーが多い班ではありますが、確実な進歩が素晴らしい結果につながることを信じて精進してまいります。
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パワートレイン班長からの一言: 今年度パワートレイン(パワトレ)班長を務めさせていただいております、根岸です。今年度のパワトレ班は、大会期間が学校のテスト期間と重なり、それに伴い大会出場が困難となってしまったため、昨年度十分に走行できなかったマシンを用いて走行データを取得することを目的に、大会仕様の吸気レイアウトではなく純正仕様の吸気レイアウトで試走を重ねています。大会仕様では、吸気径をΦ20に制限するリストリクターやサージタンクの設計・製作に加え、それに合わせた燃料セッティングを行う必要があり、多くの時間と労力を要します。そのため今年度は、まずマシンを確実に走らせ、走行データを蓄積することを優先しました。長年本格的な走行を行っていなかったこともあり、試走会当日はさまざまなトラブルに見舞われました。しかし、そのたびにメンバー全員で原因を追究し、協力して対応を重ねた結果、先日のもてぎ試走会では約5年ぶりに大会本番と同じコースレイアウトで走行することができました。今後は今回得られたデータを活かし、大会仕様のマシンへの移行とさらなる性能向上を目指して、パワトレ班、そしてチーム一丸となって活動してまいります。応援のほどよろしくお願いいたします。
以上の通り、各メンバーがそれぞれの強い想いと課題を胸に刻んだ、非常に密度の濃い試走会期間となりました。トラブルや他校との実力差という壁にぶつかりながらも、確実にチームのステージは上がっています。
次戦のJARI試走会(7/4〜5)は、これまでのデータを証明し、さらなる進化を遂げるための重要な一戦です。1年生という新しい力と共にチーム一丸となって全力で挑みますので、今後とも群馬大学学生フォーミュラチームへの熱い応援をよろしくお願いいたします!

























