検事総長(プロクラドル)としての任期を9日間にして、フランシスコ・バルボサは、コロンビア政局の真ん中にいる。それはかれがこの数ヶ月間、グスタボ・ペトロ大統領の合法性にたいして攻撃をしてきただけではなく、今週末、麻薬組織と共謀しての、クーデターの頭目であったと告発されていることによる。

 

ペトロはバルボサにたいする告発を公にして、かれの支持者と市民にたいして、街頭に出て抗議行動をおこない、「人民の意思を表明するときが来た」と強調した。

 

国家元首の忍耐を一杯にすることは多くあったが、強力な教員組合の本部を捜索し、選挙キャンペーンの資金についての違法性を捜したことは、「すべての世界とコロンビアの、人権団体、進歩政党、労働組合」にたいする劇的な呼びかけとなり、大統領にたいする政治迫害を告発するものになった。

 

ペトロによると、かれはナリニョ宮殿[大統領]に入って19ヶ月となるが、「麻薬組織、人道にたいする犯罪者、腐敗政治家、検察の腐敗分子が、人民によって選ばれた大統領を追放しようとしている」。

 

アルバロ・レイバ外務大臣が、新しいパスポートの入札をめぐって、管理機関から応札がなかったと宣言され、一時的な職務停止となり、捜査の渦中にあることも、大統領によると、その主張の証拠とされた。

 

聖書にある最善の手法として、バルボサは「石を投げたあと、その手を隠す」ように、ペトロ大統領が言う陰謀について、知らないことにしようとしている。メディアにたいして話した:「わたしは職を解かれてがっかりしている」。そして最高裁(CSJ)にたいして、後継者を選ぶという役割への政府の圧力に屈しないよう、いずれにせよ憲法上の手続きを経て、後継者が選ばれることになる。

 

新しいプロクラドル(検察)として3人が拒否される

 

CSJは国の長から送られた3人の女性からなる新しい検察庁長官を選ばなければならない。彼女らはいずれも、人権擁護の運動に関係している。

 

もっとも保守的な政治勢力の代弁者は、3人の候補者の信用失墜のため、古いマッカーシズムの手法を用い、その一人、弁護士のアメリア・ペレスにたいして、その事務所には、1987年の左翼の大統領候補で、「赤色の踊り」と称される、軍とパラミリタレスの作戦によって殺害された、ハイメ・パルド・レアルの写真が飾ってあると告発した。

 

ペトロが「人民の表明」を呼び掛けたにもかかわらず、ボゴタやコロンビアの主要な都市では、大規模な動員は報告されていない。

 

増加しているのは、野党と政府支持派の、それぞれの発言の量とトーンが高まってきていることである。

 

民主的軸(CD)のフアン・エスピナル議員は、大統領とレイバ外相にたいして、「この国の制度とわれわれの現行規則」を尊重するように勧告した。

 

この野党政治家の意見によると、「いかなる公務員も法の支配の上にいるのではなく、司法と監督機関の決定には従う義務がある」ということである。

 

共産党のクラウディア・フロレス書記長は、現在の政府の労働大臣だが、ソーシャルネットXに書いた:「最大限の警戒を!支配階級は‘ソフトなクーデター’の台本を実行している。ペトロ大統領の告発は、いつもの右翼マフィアの目論見を明らかにしている。この深刻な事態を前に、われわれは動員を呼び掛ける。人民政府は街頭において防衛される」。

(通算4020) (La JornadaのJose Enrique Boteroの"Petro acusa a la fiscalia de planear un golpe de estado"による)

 

(foto:Europa Press)