2025年大統領選挙への、エボ・モラレス元大統領の立候補資格を否定した裁判官にたいして抗議行動が続くなかで、1月30日、新しい裁判官を選出する公の選挙法案を審議するため、ボリビア与野党議員の協議が開始された。政党間の委員会は、政府の要請に基づき、副大統領庁舎で開催され、高位の裁判所判事を改選する選挙について討議をおこなう。すでに9日目を迎えた、モラレス支持派による抗議行動を鎮静化させる目的による。

 

各政治党派は、2月1日までに議員総会に提出する法案を仕上げることで合意した。昨年末、両院で多数を占める社会主義運動(MAS)が分裂したため、選挙招集についての議会の合意が得られないなか、憲法裁判所は最高司法当局の任期を延長した。

 

同裁判所はこのとき、モラレスの大統領立候補資格について、すでに憲法で定める2回の再選をおこなっているなどを理由に、認めない判決を下した。この判決に怒ったコカ栽培者とモラレス支持の農民組織は、1月22日道路封鎖を開始し、憲法裁判事の辞任と選挙の実施を要求している。

 

封鎖は全国36カ所におよび、ボリビアの東部と西部が切断され、ラパスなど都市部においては、基本的な必要物資の欠乏が始まっている。さらに衝突によって警官32人が負傷し、抗議行動参加者21人が、爆発物所持のために逮捕された。経済省によると、損失は5億ドルを超えている。

 

ボリビア政府は1月30日、モラレス支持派にたいして、道路封鎖解除を要求した。「われわれは動員を解除することを要求する。健康、経済の悪化を避けるためには、対話こそが唯一で最善の方策である」、ホニー・アギレラ内務副大臣はメディアにたいして語った。

 

ボリビア農業労働者単一組合会議(CSUTCB)は、下部組織と民衆にたいして、ルイス・アルセ大統領を防衛する、大規模で平和的なデモ行進に参加するよう呼び掛けた。指導者のマリオ・セニャは指摘した:「もし本当にボリビア人民への義務があるのならば、道路封鎖をおこなうのではなく、一旦停止するべきである」。

 

モラレス元大統領はデモ隊にたいする弾圧を非難し、とりわけカラコジョ市での事案をあげ警告した:「紛争の解決が容易であるときに、これほどの暴力は必要ない。政府は即時に裁判官の選挙をおこなわなければならないし、延長された判事の活動を終わらせなければならない」。

(通算4015) (Pagina12の"Legisladores analizan un proyecto para llamar a elecciones judiciales"による)

 

(foto:EFE)