ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領は、3月3日、かれの前任者で政治的先達ウゴ・チャベス(1954-2013)が亡くなったのち政府を率いてきた「10年間の闘い」とその「勝利」を祝った。

 

「帝国主義はわれわれを過小評価し、国内の寡頭層はわれわれを過小評価し、かれらは人民を過小評価し、革命の指導性を過小評価し、わたしを人間として、指導者として、政治の長として過小評価した」、大統領は国営放送の放映で、労働者との行事のなかで表明した。

 

「そして10年が経って、かれらに言うことができる。われわれ全員がここにいる。立っており、勝利者だ。われわれは21世紀の残りの期間、闘い続ける用意がある」と宣言した。

 

2013年3月5日、チャベスが癌で死亡したと発表されてから3日後、マドゥロは副大統領として権力を引き継いだ。そして社会主義の指導者から後継指名された人物は、この2013年4月14日、選挙で選出された。

 

「10年間の闘争、10年間の忠誠、10年間の勝利!」、大統領は祝った。かれは2024年に再選されて、新たに6年間、政権に就くことを目指している。

 

マドゥロの10年間は、厳しく激しい経済危機によって特徴づけられている。7年間の景気後退と4年間のハイパーインフレ、これにより極度の物資不足となり、ベネズエラ人から購買力を奪った。統制を緩和することを強いられ、事実上のドル化により、いくらかの回復の歩みにある。

 

2018年に再選を果たしたのだが、選挙プロセスには疑問が出され、マドゥロは国際的に強い批判を浴び、米国が指導する制裁の対象になり、そのなかにはベネズエラ原油の禁輸も含まれていた。

 

わずかに昨日のことだが、米国は自国の安全にとって、ベネズエラが「普通でなく、特別な脅威」であると規定する政令の延長を決めたことにたいし、マドゥロはこれを「破廉恥」と呼び、ベネズエラがこの新しい制裁にたいして、「抵抗し前進できる」必要な力を持っていると強調した。

 

チャビズムは打撃を受けるが生き延びる

 

国内レベルにおいても、ベネズエラの街頭において、大規模な抗議行動に直面することになったが、反対勢力にたいして団結と強さをしめし、打撃を受けてもチャビズムは生き延びることになった。

 

同時に野党の分裂を利用して、今年の初めにはフアン・グアイドの「臨時政府」を終わらせることに成功した。これは2019年1月23日に米国の支援により、マドゥロを権力の座から引き下ろす、最後の戦略として始められた。

 

ウゴ・チャベスの死去10周年を記念し、かれへの栄誉を称える一連の行事は、昨日の世界会議から開始され、これには政治党派、社会運動、政治指導者・活動家などが参加した。ベネズエラ社会主義統一党(PSUV)政治局員で、中央部のミランダ州知事のエクトル・ロドリゲスは、その演説のなかで、革命指導者の人生を祝う、会議に出席した人々に感謝を表明した。

 

このような行動が、「ベネズエラのすべての片隅まで、今週中に46,000箇所以上でおこなわれることが強調された。

 

ブラジル土地なし農業労働者運動メンバーのジョアン・ペドロ・ステディルは、「55カ国以上の民衆運動を、一堂に集められる人物がほかにいるだろうか、チャベス以外に?(・・・)かれの考え、かれの教え、かれの人生から学んで、教訓を引き出すつもりだ」と強調した。

(通算3936) (La Jornadaの"El imperialismo nos subestimó, declara Maduro a 10 años de la muerte de Chávez"による)

 

(foto:AP)