犠牲者はアイマラエス郡で重症を負った。このほかに3人が銃による弾丸で負傷した。

 

2月10日の朝、アプリマク県での警察と抗議行動との衝突で、一人の若者が死亡したことが確認された。現在までの情報では、犠牲者は銃器の弾丸が命中し、残念ながら生命を失った。

 

これまでのところ、家族と現地メディアによると、死亡したのはデニルソン・ウアラカ・ビルチェスである。この市民の死は、2月9日の夜、警察の弾圧のなかで起きた。これにより、この新しい犠牲者によって、ディナ・ボルアルテ政権にたいする政治危機のなかで、殺害された市民は、全体で48人となった。

 

「ほんの数日前まで、話し合って、笑い合っていたことを思う。安らかに眠ってくれ。おまえは俺の兄弟のようだった、俺の親しい友、デニルソン。おまえは何より弾圧の犠牲者だ。正義がおこなわれることを、俺は信じている」、セルシオ・ブルセがフェイスブックに書き込んだ。

 

銃による傷

 

アプリマクのジャーナリスト、ポール・ピルコによると、ほかにも3人が銃器の弾丸によって負傷している。かれらはビクトル・ロハス・アラルコン(34歳)、ダミアン・シビパウカル・ハウレキ(32)、パブロ・ラソ・アラルコン(37)である。かれらの1人目は重症であるため、リマに移送されることになるだろう。一方で2人目は安定しており、3番目は左の腿の負傷のため、アバンカイで手術を受けることになる。

 

抗議参加者はアンダウアイラス郡パンパチリ村の出身であるが、アイマラエス郡イスカウアカ地区に移動し、そこでインテロセアニカ道路を封鎖したことがわかっている。この最後の場所で、デモ隊は遠距離バスと、高速料金所に放火したと指摘されている。

 

アプリマクでの衝突ののち、警察部隊は30人以上を逮捕した。

 

死者

 

ペドロ・カスティジョがクーデターを試み、ディナ・ボルアルテが政権に就いてから、2ヶ月が経過した。このときから多くの市民が中央政府への反対を表明し、ペルー南部地帯を中心に、多くの行進が繰り返されてきた。

 

デモ隊と治安部隊の衝突が、もっとも激しくおこなわれたのは、アヤクチョ、クスコ、アレキパ、フリアカ(プノ)であった。

 

たとえばアヤクチョでは、アルフレド・メンディビル・ドゥアルテ空港の近くで、10人が死亡した。その後1月9日、フリアカでは、市民19人、警官1人が死亡した。続いてクスコでは、アナンサヤ・ウリンサヤ・クコヤナ・デ・アンタ農民共同体の代表、レモ・カンディア・ゲバラの生命が失われた。アレキパでは、チャラで男性が1人、コノ・ノルテでは別に2人が死亡した。

(La Republicaの"Confirman muerte de joven en Apurímac por la represión policial y suman un total de 48 civiles asesinados"による)

 

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ペルーのディナ・ボルアルテ大統領は、1月10日、議会にたいして、再び総選挙を前倒しにする問題について提起し、合意を形成して承認をおこなうように促した。

 

政府宮殿でおこなわれた記者会見で、彼女は12月7日に民主主義者として政権を引き継ぎ、その1日後から選挙の前倒しの要請をおこない、「この責任感から、これまでにこの問題で、2つの法案を提起してきた」ことを想起させた。

 

「共和国議会は、第1の国家権力の役割であり、人々の街頭での要求を責任を持って見て、選挙の前倒しの問題を再び提起することを呼び掛ける。行政府は非民主的な方法によって、権力にしがみつく、あるいは維持する関心を持ってはいない」と指摘した。

 

大統領は行政府が、2024年4月と、2023年10月に選挙をおこなう目的を持って、2つの法案を提出したが、いずれも国民議会によって拒否されたことを思い起こさせた。

 

「わたしは国会議員たち、とりわけ選挙前倒しを議論する委員会、憲法委員会にたいして、かれらこそが国の立場から、この問題を解決しなければならないと呼び掛ける」。

 

同時に大統領は、選挙前倒しの問題を解決すると同時に、長年「対処してこなかった」必要性を解決するために、大統領を続けると述べた。

 

「危機のなかにおいて、わたしたちは統治をおこない、政治をおこなっている。諸セクターの結果がここにある。わたしは行進を呼びかけ続ける少数派、政治課題を提案する人々に反省を呼び掛ける」。

 

その意味で、政治的課題を持っている人は、政府と話しをすることができる、社会的な課題をテーブルの上に乗せることができる」と説明した。「それが国が必要としていることだ」。

 

乱用

 

一方でディナ・ボルアルテ大統領は、ペルー国家警察による、平和的な行進をしている人々にたいして、何らかの行きすぎがあった可能性について、遺憾の意が表明された。そして政府には、「違法な逮捕を命令する権限はない」と述べた。

 

さらにアプリマクでの抗議行動のなかで起きた、市民デニルソン・ウアラカ・ビルチェスの死にたいして、哀悼の意を表明した。

 

最後に政府の政策の進捗状況を説明する、このような記者会見を、2ヶ月に1回おこなうことを明らかにした。

(通算3914) (Andinaの"Presidenta Dina Boluarte exhorta al Congreso a volver a plantear adelanto de elecciones"による)

 

(リマ中心部で示威行動をおこなう警察部隊。foto:Juan Zapata)