5月4日午後、ベネズエラ海岸において、新たな傭兵グループの上陸が阻止された。今回はアラグア州、カカオを生産する小さな村チュアオでのことである。作戦のなかで8人が逮捕された。政府の発表によると、かれらのなかに行動の責任者、アントニオ・セケアがいた。かれは2019年4月30日、クーデター未遂事件に加わっていた。

 

これにより明らかにされていたことが確認された:いわゆるギデオン作戦は、5月3日明け方の、カラカスに近いラ・グアイラ海岸での傭兵グループの上陸阻止だけでは終わらなかった。

 

この作戦を指導しているものたちは、公に5月3日午後、ソーシャルネットで流されたビデオのなかで認めていた。これは北米の傭兵業者シルバーコープUSA、ジョーダン・グドローが請け負っており、言われているところでは、ニエト・キンテロ元司令官が、海外から作戦を指揮している。

 

ビデオのなか、またその後のインタビューのなかで、グドローはイラクとアフガニスタンで戦ってきた元軍人と言い、国内で末端組織が展開し、活動していることを認めた。5月4日の逮捕は、他の部隊がベネズエラに侵入するプロセスにあることを認めたものだ。

 

この傭兵業者が公に登場したことは、2つの主要な理由から、大きな反響を呼んだ。一番目には、ギデオン作戦なるものが存在し、ネットでの宣伝では、17のチームー捕獲、支援、攻撃、策略、狙撃、襲撃ーが存在していることを認めた。

 

二番目には、作戦は当初フアン・グアイドによって合意され、そのなかで契約が結ばれたことを、グドローが認めたことだ。説明によると、グアイドは最初に合計150万ドル支払うと約束し、しかしそれは引き渡されなかった。したがって、かれは裏切られたので、かれの後ろ盾はなくなったと主張した。

 

グドローは発言のなかで、グアイドに提示した契約を見せた。グアイドは3月以来、この請負業者とのいかなる関係も否定していた。これがギデオン作戦になるのである。5月3日明け方の事件についても、グアイドは、政府が現在のベネズエラの困難さを隠すためのモンタージュであると主張している。

 

現在進行中の事柄について、このシルバーコープのオーナーによると、展開中の行動は、この数ヶ月間のあいだ、コロンビア領において準備されてきたもので、とりわけベネズエラとの国境に近い北部、ラ・グアヒラにおいておこなわれた。

 

いまだ何人の傭兵が入ったのか、作戦をおこなうプロセスにあるのか、何人がこの計画に関わっているのかは明らかではない。ギデオン作戦の宣伝は、グドロー自身の発言と同様に、真実として受け取ることはできない。そうではなく、この数日間、数時間、何が起こっているのかを理解する、パズルを解くための手がかりであろう。

 

このパズルでは反ベネズエラ政府のすべての見解が、この作戦が、米国やコロンビア政府、グアイド自身が関係していないということで一致する。この共通のお話は、偶然の一致とは思えない。そうではなく起きていることが、かれらだけの行為とすることで、敗北した場合、北米の請負業者と何人かの逃亡兵士以外に、誰も責任を引き受けることがないようにしているのだ。

 

いま現在の状況は本格的なものとなっている。政府は警戒を宣言し、ことなった部分、情報部、軍、社会組織を動員し、疑わしい動きを摘発しようとしている。デルシ・ロドリゲス副大統領は、ベネズエラ駐在オランダ大使と会見したことを発表した。「アルバの領地を、(傭兵グループのための)後方支援、供給支援のために使用させないように警告した」。

 

現在までのところ、2日間のギデオン作戦の結果、10人の逮捕ーこのなかには2人の米国人ーと8人の死者が出ている。この総計のなかには2人の指導者が含まれている:アントニオ・セケアは逮捕された。ロベルト・コリナ、通称パンテラ、かれは死亡した。

(通算2921) (Pagina12のMarco Teruggiによる)

 

(海からの侵入に備える。foto:EFE)