最初は議員団から離脱した。そして党からも離れた。

 

ペルーの国会議員ケンジ・フジモリは3月1日、フエルサ・ポプラル(FP、民衆の力)を離党すると発表した。この党はかれの姉ケイコ・フジモリによって率いられている。

 

「非常な悲しみを持ってFPをやめなければならない。ペルー中のフジモリスモのための多くの人々の犠牲は、今日少数のために傷つけられている」。かれはツイッターのなかで、メッセージを送った。

 

かれの決定は、ペルーにおけるオデブレヒト社の前社長、ホルヘ・バラタが司法当局に出頭し、証言がおこなわれたであろう翌日におこなわれた。このブラジルの会社は、2011年の大統領選挙のキャンペーンにおいて、ケイコ・フジモリに資金提供をおこなっていた。

 

オデブレヒト社はラテンアメリカと世界の多くの国々で、捜査がおこなわれている。このゼネコンは公共事業の契約を獲得するために、広範囲に賄賂の関係を広げていた。

 

【「わたしは姉を疑ってはいない」】

 

「わたしは姉を疑ってはいない。しかし党は既に道徳的権威を失ってしまった。しかしながら夜明けは必ず来る」。ケンジはメッセージに付け加えた。かれはペルーのアルベルト・フジモリ元大統領の息子でもある。

 

ペルーの新聞に書かれれている見方によると、バラタは検察庁において、オデブレヒトがFPの大統領選挙キャンペーンにたいし-当時の名称はフエルサ2011であった-120万ドルを提供したと供述したもようである。

 

ケンジ・フジモリはペルーの最近20年間の国会議員選挙のなかで、もっとも得票数の多い議員であるが、すでに1月末に9人の同僚議員とともに同党議員団から離れていた。かれらは昨年12月に、同党が推進したペドロ・パブロ・クチンスキ大統領への罷免の投票に棄権の決定をおこなった。

 

その数日後、大統領は人道的理由から、アルベルト・フジモリにたいする恩赦を決定した。フジモリは、汚職と人権問題の侵害で、刑務所に収監されていた。

 

ペルー人のある部分はこの決定を、大統領が、権力を失うことを防いでくれたことへの報奨であると解釈した。

 

政治学者はBBCムンドにたいして、フジモリ元大統領の運命が、ケンジとケイコが別れることになった理由の一つであると指摘する。かれらはフジモリスタの票の獲得をめぐって、争うことになるであろう。

(N01725) [BBC Mundo による]

 

          ケンジ・フジモリ、ケイコの党と決別[Getty Images]