ボリビアのエボ・モラレス大統領、エクアドルのラファエル・コレア大統領は、11月27日、米国のドナルド・トランプ次期大統領が、キューバの指導者フィデル・カストロの死にさいし「残酷な独裁者」と決めつけた発言にたいして激しく批判した。

 

「米国の次期大統領は、あるグループとともにお祝いをした。ファシズムはフィデルの死にたいして、冷笑主義とともにこれを祝った。これが帝国主義者たちの文化だ」、モラレスはラパス県の田舎で催された公的行事の場で、このように述べた。

 

ボリビア大統領はトランプの発言にたいして、「ファシスト」と規定した。エボ・モラレスはフィデル・カストロを、少なくとも年2回訪れていた。最後の機会は、さる8月に指導者が90歳の誕生日を迎えたときであった。

 

モラレスによれば、「カストロにたいする最上の敬意の表明は、進歩主義政府の内外の敵の正体を明らかにすることである」と、キューバの前議長の死を祝うボリビアの反対派を批判した。

 

「われわれの指導者フィデル・カストロは、現代のトゥパク・カタリとみなすことができる。なぜならかれは米国の支配に、資本主義システムに、帝国主義システムに立ち向かった。それはわれわれの祖先トゥパク・カタリ、バルトリナ・シサがスペイン植民地主義に立ち向かったのと同じように」、モラレスはラパスの公式式典のなかで語った。

 

トゥパク・カタリは1781年スペイン植民地主義にたいする先住民の蜂起を指導し、これにたいして4頭の馬による4つ裂きによる死刑に処せられた。

 

エクアドルのラファエル・コレア大統領は、トランプの発言を「無知な人物の言葉」とツイッターに書いた。「ラテンアメリカが予想できる一つの見本だ」、社会主義の大統領は記した。

 

チリの故サルバドル・アジェンデ大統領の長女カルメン・パス・アジェンデは、カストロを大きな愛と感謝で思い起こした。「わたしの息子がキューバで医学を勉強することを許してくれた」。チリの若い議員たち、カロル・カリオラとカミラ・バジェホは、フィデル・カストロにたいする尊敬の思いを繰り返した。かれは歴史のなかで不可欠の人物の一人だったと。

(N01491) [La Jornada による]