コロンビア革命軍(FARC)最高指導者ロドリゴ・ロンドニョ、ティモチェンコは、11月25日、前日に調印をおこなったのち、2018年大統領選挙では、コロンビアにおける平和を支持する唯一の候補の擁立を要請した。

 

ゲリラ組織FARCから移行する政党は、2018年には和平プロセスの継続を保障する大統領候補を支持する。これは右翼アルバロ・ウリベ前大統領が指導する野党を、阻止するための明確な戦略であると説明した。

 

「われわれは平和を希求するすべての願望を取り入れる、この協定の継続を保障する候補の擁立に向けた呼びかけを開始する」、反乱軍指導者はボゴタでの記者会見で話した。

 

候補者として擁立されるであろう人物の「条件の一つ」は、「こちらあるいはもう一方からも、抵抗を受けないもの」と、政府とFARCのメンバーおよびシンパに関連して述べた。

 

大統領候補になることを否定していない、政府側のFARCとの交渉団長ウンベルト・デ・ラ・カジェが予想される候補かどうかについて疑問視したのち、ティモチェンコは名前をあげることを控えた。

 

「和平に反対したセクターは、すでに選挙キャンペーンをおこなっている。どうして平和をもとめるものが、いまからこれについて話すことを始めないのか」。

 

フアン・マヌエル・サントスの政府とFARCは11月24日、ボゴタにおいて新しい和平協定に調印した。この10月に、もとの協定が国民投票で僅差で否決されたのち、野党側の提案を取り入れたものである。

 

移行期の政府

 

式典のなかで反乱軍最高指導者は、キューバにおける4年近くの交渉ののち締結された協定を、その実行を保障する移行期の政府を形成することの重要性を強調した。

 

「それは平和を前進させることの保障を始めることだ」。

 

FARCは1964年国家にたいして農民が武器を取って反乱を起こしたものである。最高司令官は新しい協定には「勝利の味がする」と述べた。ゲリラにとって、それは10月の選挙での否決よりも優先されたものだからである。

 

「柔軟な姿勢を取った。しかし原則についてではない。重要なことは、協定の基本的な枠組みは維持されたことである」。

 

ティモチェンコは最近の社会運動の指導者とゲリラにたいする殺害について注意を呼びかけた。それは8月以来の双方の停戦が持続されているなかで起こった。したがって和平プロセスを支持する国際社会に支援を要請した。とりわけ米国の次期大統領ドナルド・トランプの名前があげられた。

 

さらに米国にたいしてはゲリラメンバーである、リカルド・パルメラ、シモン・トゥリニダの解放を要請した。かれらは約10年前、3人の米国人の誘拐での役割から有罪判決を受け、刑に服している。

(N01489) [La Jornada による]