「政治をおこなうための時間は終わった、いまは答えを要求している」、これはアルゼンチン総同盟(CGT)の指導者カルロス・アクニャの厳しい言葉の一節だ。これは労働者連邦潮流(CFT)、社会運動、そのほかのナショナルセンターの代表とともに、国民議会に向けた大規模な行進の先頭に立った。ここでは上院ですでに承認の過程にある社会労働緊急法(LESL)の承認と施行を要求した。

 

マウリシオ・マクリ大統領の政府にたいする要求は、これ以外にも広がっている。終わることのない解雇、国民工業の破壊、日々上昇するインフレ、すべての分野での経済の後退、そして対外債務の増大、これは1年に満たないあいだに、この国の記録を作った。

 

忍耐と対話に訴えるときもあった。そのなかで約束を聞き、それが実行されることはなかった。一方では農場、投機、鉱山を優遇する措置が取られた。この時間に政府は全国の電話会社にたいして、200億ペソの負債を免除することを発表した。これらのことを指導者たちは話した。そしてデモ参加者たちは叫んだ:「マクリの手を止めさせろ」、「嘘はもうたくさんだ」。

 

また消費の下降にたいする要求がおこなわれた。無差別な輸入が開始されたことによって、数千の会社が閉鎖を余儀なくさせられた。そのうえ値上げされた電気代、ガス代の請求書が届けられた。社会の絶望的な要求が聞かれることがなかったため、膨大な中小企業が消滅することになり、これは2001年の危機の淵に、この国をもって行くことになるであろう。

 

3巨頭[CGTの3分派か]の別のグループのフアン・カルロス・シュミットはCGTにむかって、この動員は、「きわめて重要な行動であって」、なぜならそれは「労働組合主義と社会運動のあいだの共通の道具を建設することで、それは動員以上のものである」と語った。

 

基本方針として社会緊急事態は、100万の雇用の創出を要求している。子どものための総合手当(AUH)の増額、妊娠女性にたいする特別手当(AE)15%の増額、食料と栄養の項目での50%の増額が要求されている。デモ隊はアンドレス・イバラ近代化相の発言を知ることによって、より怒りの声が強まることになった。かれはこの社会緊急法が承認されることになれば、反失業法(LA)のときのように、マウリシオ・マクリ大統領は拒否権を行使する可能性があると述べた。

 

CGTの下部組織は日ごとに指導部の「対話と交渉」路線に反旗を翻してきている。それは何をも得ることがなかったからである。

 

ベルグラノ大学の報告書によると、10人のうち6人のアルゼンチン人は、雇用に関する問題を抱えている;経済活動をおこなう年齢の59.3%の人口が失業状態、あるいは半失業状態である。

 

またラテンアメリカ社会科学部の経済学者、政治学者で構成されるアルゼンチン政治経済研究所(CEPA)によると、公営部門の被解雇者の数は今年の最初の数か月のあいだだけで70,749人、一方で民間部門は55%で、110,211人にのぼっている。

 

民間部門のなかで低下がもっとも大きなものは、建設業と製造業で、民間産業のなかで退職の、この2つの業種が88%を占めている;そして全体の53.7%である。これらの解雇に関する資料によると、核心部である製造業と建設業を含めて、民間部門だけでそれは180,980人に達する。休職について労働組合によると、すでに60,000人以上が加わっている。

 

労働組合の調査による数字では、公営と民間の被解雇者は30万人以上であり、もしも違法に「ブラックな」解雇された労働者を含めるならば、数字はもっと多くなるだろう。

 

もう少しでマクリが政権に就いて1年となるところで、この報告、そして思想と公共政策研究所(IPyPP)は、この政府がおこなった政治、経済の重大な影響を明らかにし、1分間に5人が貧困となり、アルゼンチンの0歳から14歳までの子どものほとんど半分が貧困のなかを生きていると警告している。

 

このような理由から何人もの指導者たちはその演説のなかで一致して、いくつものセクターの政府にたいする「忍耐」にもかかわらず回答が存在しないのならば、衝突は避けがたいし、さらにこの期に及んで、マクリの政府が「重い遺産を引き継いだ」という嘘の弁解を続けることは出来ないと指摘した。

 

コリエンテ・クラシスタ・イ・コンバティバ(CCC、戦闘的階級闘争派)のフアン・カルロス・アルデレテは、今までに政府が言ったことはすべて「嘘」だと話した。「質の高い雇用について話す。サンティアゴデエステロの労働者にどう説明すればいいのだ?かれらは今弾圧されているのだ。かれらから土地を奪っているのだ。「高い質の雇用」、道路を清掃をしている労働者たち、われわれみんなが食べている野菜を作っているボリビア人の仲間たち。誰に向かってかれらは話しているのか?」

 

シュミットが警告するには、政府がやってきた資金洗浄は別にして、ある部分にたいしては社会状態が洗浄される必要がある。なぜならこのような性格の国ではやっていけないことは明らかなのだから。

 

11月18日、5月広場の母たち協会の会長、エベ・デ・ボナフィニは、フランシスコ法王にたいして手紙を送った。法王とは5月27日バチカンで会談し、アルゼンチンの深刻な状態にたいして助ける言葉を要請した:「あなたの言葉が人々のあいだで大きく受け取られることを知っています:それが必要なのです」。飢餓がある。飢餓に希望はなく、不満の声が大きくなっている。母たちは出来ること以上のことをおこない、若者たちもそうである:より良い連帯のために会議を持ち討論し、以前のようにもっている最良のものを与え、しかし追いつくことはない。エベは公開書簡のなかに書いた。

(N01479) [La Jornada のStella Calloni による]

 

                                                                   foto:AP