米州機構(OEA)は11月16日、ベネズエラ政府の野党との対話を支持する決議を採択した。会議は荒れた雰囲気のなかで開催され、ベネズエラ代表団は抗議の意思表示のために退場した。理由は決議案がベネズエラの知らないところで作成されたことによる。

 

決議は4項目から構成され、双方に妥当な期間で合意に達することを促し、バチカンと各元大統領によっておこなわれた仲介を支持している。それはスペインのホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ;ドミニカ共和国のレオネル・フェルナンデス、パナマのマルティン・トリホスである。

 

抗議の意思表示として会議を退席するまえ、ベネズエラの代理大使カルメン・ベラスケスは、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、ホンジュラス、米国、メキシコ、ペルーが、カラカス代表を除外して、ベネズエラ問題に関する文書を作成するために会合を持ったことに抗議をおこなった。

 

ボリビアもベネズエラにたいする連帯を表明して退席した。

 

ニカラグア、エクアドル、エルサルバドル、バハマ、サンビセンテイラスグラナディナス、ハイチ、ベネズエラ、ボリビア、ドミニカ共和国はこの文書への署名をおこなわなかった。その理由はベネズエラの不在にある。ただエクアドルは、文書は正しいという認識を示した。それは「諸国の善意をしめしている」からである。

 

この決議を準備した諸国‐アルゼンチン、ブラジル、カナダ、ホンジュラス、米国、メキシコ、ペルー‐は、テキストがベネズエラ代表団の支持のもとに作られたのではないと否定した。

 

決議案は、「すべての部分に相談しなければならなかったし、会議がかれらに公けに伝えられたことも含め、すべての代表団との連絡を続け、それにはベネズエラも含まれていた。わたしはこのことの証人であり、これを記録に残す」、メキシコ大使であるルイス・アルフォンソ・デ・アルバ・ゴンゴラは語った。

 

歩み寄りのしるしとして、国民議会の議員とされるフリオ・イガルサ、ニルマ・グアルジャ、ロメル・グサマナの名前が、野党議員団の名簿から除外された。これはバチカンの後援による政府との対話で合意した内容の実行となる。議会筋が伝えた。

 

3人の議員は与党が不正を告発し、裁判所が選挙の有効性を停止したにもかかわらず、議会での宣誓がおこなわれた。これにより最高裁(TSJ)は、国民議会を「不服従」と宣告した。そして議会の行動をすべて無効と見なした。

 

野党はこの姿勢で、TSJが不服従の措置の撤回することを望んでおり、議会がその権限を回復し、とりわけ全国選挙評議会(CNE)の2人の新しい評議員を選びたいと考えている。

(N01475) [La Jornada による]