(参考:N01308「コロンビア政府とFARC、パラミリタレスをめぐり交渉」)


国連(ONU)安全保障理事会は1月25日、決議2261を採択、コロンビア内戦双方の予定される停戦を監視、確認するための政治使節団の創設を承認した。これによりラテンアメリカでもっとも長いゲリラ紛争を終わらせることになる。


これより数時間前、2012年9月からハバナでコロンビア革命軍(FARC)と交渉をおこなっている政府代表団長、ウンベルト・デ・ラ・カジェは、この世界機構の武力紛争終結の確認は、国の8つの地域においておこなわれると発表した。しかしそれがどこであるかは明らかにされなかった。


ONU安保理の決議は、コロンビア政府と反乱側との交渉の進展を支援することになり、また検証のための使節団創設の要請は、先週双方によって提出された。


またコロンビア政府の要請は、和平交渉を3月に終わらせるという強いシグナルでもある。これは2015年に合意されている。


決議は政治使節について12か月間の期限を設けており、理事会は双方が申請することにより、これは延長することができると見なしている。


委員会は非武装の国際的な監視員によって構成され、FARCの武装解除を監視し、3者によるメカニズムの一つとなり、これは両者が宣言する、双方の最終的な停戦を監視、確認することになる。


ゲリラ側はこれはそれだけで武器の引き渡しをおこなうのではなく、「放棄」であると言明してきた。


「国連がFARCの武装解除を確認することはいいことである。しかしコロンビア人にとってより重要なことは、合意とは何であったのかを知ることである。心配なのは、反乱グループは武器の引き渡しもその破壊をもするつもりはなく、ただこれを使うことをやめるだけで、その能力を維持するように見えることである。これこそがコロンビア政府が合意した内容であるように思える」、野党の「民主センター」(CD)のアルフレド・ランヘル上院議員はAPに語った。


決議は播基文国連事務総長事務所に、委員会について「現地を含め準備をすみやかに始め、安保理にたいしてその調査、確認について、規模、活動のかたち、指揮などの詳細の勧告をおこなうこととしている」。


「わたしにはこれは非常に大きなニュースに思える。この地球上でもっとも大きな機構が関わることによって、コロンビア人の平和の過程がより尊重されることになる」、自由党(PL)の指導者オラシオ・セルパは語った。「これは信頼を与え、和解の可能性を作り、合意が後戻りできない保障をおこなうものだ」。


現在停戦はおこなわれておらず、ただFARC側から一方的な停戦を昨年7月からおこなっており、これによって「武力紛争の事象が90%近く減少した」、政府交渉団長のウンベルト・デ・ラ・カジェは、ボゴタで雑誌セマナが主催したフォーラムで語った。


FARCは公式統計で7000人の戦闘員からなり、50年以上前、農民の反乱から生まれた。そのほかの左翼ゲリラ、右翼のパラミリタレス、国軍とともに、コロンビア武力紛争のアクターの一つであった。


数十年間にわたる戦闘により、コロンビアでは22万人以上が死亡し、約4万人が行方不明となり、500万人の難民が生まれた。


午後になってフアン・マヌエル・サントス大統領は自身のツイッターに書きこんだ:コロンビアは世界からの支持を得た。安保理(ONUの)は、停戦と和平過程での武器の放棄を承認した」。


一方FARCの側は、交渉団長のイバン・マルケスを通じて強調した:ONUに要請した停戦をモニターする国際的な非武装の使節が、Celac(ラテンアメリカ・カリブ海諸国共同体)によって構成されることは評価される。

(N01312) [La Jornada による]