(参考:N01305「コロンビア内戦終結、国連に監視団要請」)


コロンビア革命軍(FARC)は、1月21日、政府代表団とのあいだで、パラミリタレス(反共民兵)のグループをなくすための戦略を討議することを始めた。FARCからみると、パラミリタレスは、武装闘争を終結し、和平合意に調印するうえで、「最大の脅威」となっている。


反乱軍は2012年10月から、半世紀以上の武装闘争の終結に向けた、歴史的調印のための交渉をおこなっているが、今日から以後は「緊急に必要な深い議論」を、「パラミリタレスの災難」を乗り越えるために集中していくと述べた。パラミリタレスは現在も、ノルテ・デ・サンタンデル、チョコ、アンティオキア、コルドバ、ナリニョの各県で活動している。


「FARCが武装組織の歩みを合法的な政治運動に」、政府の政策と告発されてきた反ゲリラの違法組織の解体という、「しっかりした保障もなく終わらせると考えるのは難しいであろう」。ゲリラ側の交渉団員であるパブロ・カタトゥンボは交渉会場で、メッセージを読み上げた。


すでにFARCは国連(ONU)のラテンアメリカ諸国からの、武装解除、相互・最終的な停戦の監視をおこなう使節の受け入れに合意している。しかし今年に平和を実現するための基本的な前提条件として、パラミリタレスをなくすことを要求している。「残念ながら」これらのグループは、人民にたいする脅迫、犯罪、恐喝行為を増加させている。


「汚い戦争とパラミリタリスモがあるところで、平和に到達することは出来ない」、FARCは強調し、このことについて政府は交渉の場で理解しなければならない。


人道にたいする犯罪を告発されていたパラミリタレスは、アルバロ・ウリベ(2002-2010)の政府との問題になった交渉ののち、数千人が武器を置くことになったが、その後麻薬やそのほかに違法行為に関わる新たなグループが起こり、ゲリラはかれらを新しいパラミリタレスと告発してきた。


コロンビア政府によって16人のゲリラが、平和を促進し政府とFARCのあいだの合意を宣伝することを約束し、罪を赦免されることになった。1月21日、「一歩一歩平和を建設する」と題した宣言が読まれた。この16人のうち、4人は1月20日に釈放され、ハバナに旅立つことが、政府によって認められた。


公式の報道によると、男性9人、女性7人で、かれらの本来の罪から自由となった。それは反乱者あるいは関係者で、武器の不法所持、軍の制服の私的使用などの罪である。いずれも残虐な犯罪、あるいは人道への犯罪ではない。また近いうちに別の14人のゲリラが釈放される予定である。

(N01308) [La jornada による]