(参考:1222「オットー・ペレス大統領辞職、裁判所は逮捕命令を発出」)


9月6日におこなわれたグアテマラ大統領選挙において、この日の夜の開票で、コメディアンの国民統合戦線(FCN)のジミー・モラレス、財界大物の刷新民主的自由(Lider)のマヌエル・バルディソン、左派の希望のための国民連合(UNE)のサンドラ・トレスの3人がとびぬけた。しかしいずれの候補も第2回投票を必要としない過半数に達しなかった。この選挙は、オットー・ペレス・モリナ大統領が一連の汚職を主導したとして告発され、辞任し刑務所に収監されるというこの30年間のなかで、最悪の政治危機のなかでおこなわれた。


この新聞の締め切り時において、31.92%の開票率で、政治のキャリアがまったくないモラレスが25.81%の得票率でとびぬけており、第2位には法学博士であり前議員のマムエル・バルディソンが19.69%、アルバロ・コロン元大統領(2008‐2012)の妻であったトレスが18.13%で続いている。最高選挙裁判所(TSE)が発表した。


TSEの中間発表によると、この中米の国の有権者の78%が投票をおこない、これは過去の選挙と比較して、非常に高いものであるとAP通信は指摘している。


この傾向により、いかなる候補者も50%以上の獲得をすることはできず、10月25日におこなわれる第2回投票で上位2者によって争われることになる。政府の引き継ぎは1月14日になる。


約750万人の市民が選挙に招集された。大統領(候補は14人であった)、副大統領、338の市長、158人の国会議員、20人の中米議会の代表が争われた。


1985年に民主主義が回復して以来8回目の選挙であり、22県2,660の投票所において、午前7時平穏に投票が開始され、これには国内外の監視団が活動をおこなった。


最近の市民の不満がジミー・モラレスを押し上げる形になった。かれのスローガンは「汚職も[税金]泥棒もなくす」であった。マヌエル・バルディソンは脱税との闘いを約束し、公共支出を削減し、国の現代化を進めると主張した。


バルディソンはあだなを“コピー・貼り付け博士”と呼ばれ、2014年に出版されたかれの博士論文のほんの、多くの部分が盗用されたものであることが発見されて広まった。


トレスは社会プログラムを推進し、貧しい人々と農村住民のための活動を続けると語った。トレスは若者たちに主要な焦点を当てており、教育を「鍵」にし、企業の経済活動を活発化することによって雇用を創出しようとしている。


グアテマラのアレハンドロ・マルドナド[暫定]大統領は自身の投票ののち、人々に向かって汚職との闘いを忘れず、持続することを呼びかけた。オットー・ペレス・モリナ前大統領は9月3日に辞任ののち、現在は刑務所のなかにいる。かれはラ・リネアと呼ばれる、税金逃れのための関税の不正事件の捜査を受けており、裁判は9月8日から開始される。


マルドナドはさらに議会にたいして、「10月の第2回投票までに」、選挙と政党に関する法律を採択し、候補者の収入に汚職と不法な資金が入らないように規制することを訴えた。


西部の村落であるサン・フアン・サカテペケスでは、マヤ出身の住民たちは、山岳の寒冷気候にもかかわらず、ほとんど事件もなく投票にかけつけた。例外的にはスチテペケスにおいて、5名が負傷し、1人が死亡した。また1,200件の告発が起こされており、9月7日以降、検察が捜査をおこなう予定になっている。[決選投票は上位2名でおこなわれるが、2位と3位が中間発表では確定しておらず、最終結果の発表まで時間がかかっている]。

(N01226) [La Jornada による]