[La Jornada による]
米国国務省のジェフ・ラスク報道官は5月27日、米国とベネズエラは4月以来「ポジティブな」対話を続けており、引き続きトーマス・シャノン外交官によるチャンネルを維持していくと述べた。
ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領の招待によって、国務省特別補佐官として、シャノンはこれまでカラカスを2度にわたって訪問している。これらの「会談は建設的で、したがって続けていかなければならない」、ラスクは語った。
最初の会談は4月8日カラカスで、マドゥロの提案によっておこなわれた。その後この月に、マドゥロは米国のバラク・オバマ大統領と、パナマでおこなわれた米州サミットの場で短い会談がおこなわれ、そののちシャノンは、5月12日にカラカスをふたたび訪れた。
両国関係は、2010年以来、大使が置かれない状態にある。オバマがベネズエラの7人の高官にたいして、人権侵害の理由で制裁し、ベネズエラが米国の安全にとって「特別な脅威」と宣言してのち、両国間の緊張は高まった。
マドゥロは5月26日夜、米国との関係正常化の試みは「良いこと」と述べ、米国の「テロリスト」や極右のために、この接触が頓挫しないことに期待を表明した。
マドゥロはまた、5月26日に流された反対派のレオポルド・ロペスとダニエル・セバジョスの電話会話について言及した。そのなかでは「街頭での暴力を引き起こすための行動」が計画されていた。
2人は1年以上にわたって、43人が死亡した抗議行動を扇動した罪で刑務所に収監されている。
マドゥロは、「テロリスト」がその政府にたいし破壊活動をおこなう目的の一つは、「米国とのあいだで大きな紛争を生じさせ、これにより1000の形態による干渉を引き起こし、われわれに打撃を与えることだ」と批判した。
5月26日、ロペスは2日前からハンガーストを宣言しているが、さらに5月30日の抗議行動を呼びかけた。その目的は政治犯の解放、反対派への弾圧の中止、年末におこなわれなければならない議会選挙の期日の決定などの要求であった。しかしながら29の政治的反対派の共同組織、民主統一会議(MUD)は、この呼びかけを支持しないことを決定した。
「レオポルド・ロペスが動員を呼びかけるために挙げた根拠について、これを尊重し、評価し、分かち持つものではあるが」、しかし根本的には「いかなる要求にたいしても、今現在、われわれの人民が生きている拡がった人道的危機、物不足、物価高、治安の悪化、すべての公共サービスのマヒ、これらにたいする闘いを抜きしてはなりたたない」、MUDは強調した。
「人々に街頭に出ることを呼びかけるのではなく、「民主会議」の義務とは、すでに街頭に出ている人々にたいして、かれらを支援し組織し、怒りを変化のためのエネルギー、力に変えることである」、コミュニケはこう書いている。
一方ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は、モスクワでベネズエラのデルシ・ロドリゲス外相と会談し、ロシアにとってラテンアメリカは「優先」の一つであると語った。ロシアは現在、ウクライナ危機から、国際的には孤立した状態にある。(N01158)