[La Jornada のRoberto Gonzalez による]


グルポ・メヒコ(Gメヒコ)のペルー子会社による、リマから南東、アレキパでの2つの露天掘り、鉱山開発プロジェクトは「休憩」に入った。地域住民の採掘による環境破壊への恐れからの抗議行動50日ののち、少なくとも5人の死者を出してのちの決定であった。


ティア・マリアとして知られる計画延期の発表は、メキシコの経営者ヘルマン・ラレアが所有するGメヒコの子会社サザン・カッパーのオスカル・ゴンサレスによっておこなわれた。それはペルーのオジャンタ・ウマラ大統領が会社にたいして、アレキパの社会福祉と「発展を実現するための意志と行動を取るように」、メッセージを送ったのちにおこなわれた。


「われわれは大統領(オジャンタ・ウマラ)の言葉を、国が求める平和的共存の雰囲気を取り戻すという精神でもって聞いた。かれにたいして、プロジェクトが受け入れられるための必要な機会と時間をもとめた。存在している疑いを取り除くための60日間を」、オスカル・ゴンサレスは述べた。


アレキパ地方イスライ県の農民たちは、50日以上にわたって、ティア・マリアプロジェクトにたいして、露天掘りによる鉱山開発が、土地を汚染するという恐れから抗議行動を続けてきた。反対運動は先週末に重大化して、いくつかの情報では3人が死亡し、数百人が負傷した。DPA通信によれば、この1週間のあいだに計画にたいする抗議行動で、5人が死亡したと伝えている。


計画の「休止」が伝えられるまえ、ウマラ大統領は、テレビを通じたメッセージのなかで、政府はティア・マリアを中止する考えはないこと、なぜならその場合、会社による訴訟に対応しなければならなくなること、それゆえ会社にたいして、住民とのあいだで合意に達するように要請した。


環境への影響


ヘルマン・ラレアがティア・マリアでおこなおうとしている露天掘りは、世界でもっとも危険なものであると、ペルーの機関であり、この国の先住民共同体で活動しているセルビンディ文化間通信機関(SCIS)は言う。


Gメヒコのペルー子会社が活動をおこなおうとしている場所は、大気をシアン、窒素酸化物、二酸化硫黄、などのガスで汚染するのみならず、近郊の人々の生命に影響を与える。川の水質を、作られた残滓の沈殿物が、大量にその比率を高め、非常に細かな個体が環境のなかにびっしりと集まる。同時に地下水を汚染し、あるいは雨水が過程のなかで生まれた薬剤、油、残滓の鉱物の塩分などを流す、と指摘された。


「ティア・マリアは開発産業による経済繁栄の、その活動からの被害の象徴的なケースである。この事件はさる4月に、コカチャクラの農業生産者とその家族によって大きな社会的な答えを与えられた。かれらはその主要な経済活動が直接的な影響を蒙ると見られており、疎外され、かれらの耕作に必要な地下水を使うことからも排除され、鉱山は当初はこの水を使おうと考えていた。いまはサザン社は海の水を使うと言っているのだが、(代案は社会紛争をまえに否定された)、汚染の危険は引き続き潜在している。何れにせよ1年間に数千トンの銅を採掘しようというのだから。ティア・マリアの採掘によって、仮に3,500人の直接的な雇用を生むと言われていても、この地域に収入をもたらすことがあっても、その経済的、社会的な打撃を正当化することは出来ない」、通信期間はこのように見なしている。


ティア・マリアは、Gメヒコの子会社によって、14億ドル規模のプロジェクトと見なされている。サザン・カッパーは世界でも有数の銅生産会社の一つであるが、ラ・タパダとティア・マリアの2つを露天掘りしようとしている。会社の広報によれば、前者は4億2530万トン、後者は2億2530万トンを有している。


Gメヒコはペルー政府から、2017年以降、12万トンの生産許可を得ようと考えている。(N01148)