5月16日に行われた大統領選挙において、ドミニカ解放党(PLD)のフェルナンデス大統領が再選され、2012年までの3期目をつとめることになった(1996-2000、2004-2008)。開票率72%でフェルナンデス大統領が53%を獲得、ほかのバルガス候補(ドミニカ革命党、PRD)が41.03%、アリスティ候補(社会キリスト教改革党、PRSC)が4.8%で、過半数の50%をフェルナンデス大統領がとったため、2次選挙はおこなわれない。

フェルナンデス大統領は勝利宣言のあと支持者をまえに演説、選挙が疑いもなく民主的に法にのっとって実施されたことを強調した。一方でバルガス候補は、敗北を認めつつも、PLDの「恥知らずな手を使った」勝利だと断言した。バルガス候補は、選挙期間中のキャンペーンで、政府機関が現職大統領を利する手段を取ったと批判したものだ。この国の選挙活動では暴力事件がつきものだが、中央選管はおおむね平和的に実施されたと指摘したが、それでも少なくとも8人が銃撃によって、けがをした。ボナオの町での地方議員による銃撃事件や、ビジャ・バスケスにおけるPLDとPRDの支持者同士の衝突が報告されている。(016)