『は~~寒いね~』
コートにマフラーを巻いて初詣に来ていた相葉は誰かと対話している。
『はぐれない様に...........ほらっ』
ポケットから手を出して隣に微笑みかける。
『え.....うん、ありがとっ/////』
隣の子は恥ずかしそうに相葉の手に自分の手を重ね合わせた。
『すっごい並んでるねぇ~~』
「......うん」
『寒いけどこうして繋いでいると心まで温かくなるね♫』
「....もぉ、どうしてそんな恥ずかしいこと言えるの?」
『だってほんとに思ってるんだもん。
今、こうしてるだけで俺は幸せだよ?
ーーーーーー優里奈は?』
彼女はしばらく黙ってふっと相葉を見上げた。
そして顔を真っ赤にしながらこう言った。
「幸せ........だよ?」
そう言った途端急に照れてそっぽ向いた彼女。
顔が真っ赤な彼女が愛おしいそうな瞳で見つめる相葉。
『可愛ぃ.......』
と小声で言うといきなりぎゅーーと彼女の手を強く握った。
思わず彼女は「痛い痛い、痛いよまーくん!!」と言った。
慌てて手をパッと離した。
『ごめんごめん!だいじょぶ?』
「うん、平気....どうしたの?」
『..抱きしめようと思ったけどこんな人混みじゃできないなって...
けどこの気持ちどうしたらいいのかなって思ったら力が入っちゃった。』
「.......もぉ、恥ずかしいっ////」
『ーーあっ!!』
彼女が相葉から離れて走り出した。
相葉が彼女を追い掛けたその時、
"ドン"と人にぶつかってしまった彼女。
"すいませんすいません"と平謝りしてる彼女を見て
俺はすぐ彼女の元へ駆け出した。
「すいまーーーーー」
『ーーーすいませんっっ!!!』
彼女がふと横を見ると相葉が背中を90度に曲げて謝ってる姿があった。
ぶつかられた人は相葉の誠意を感じ取り、
「大丈夫ですよっ」
と、笑顔で許してもらった。
去った後でもずっと頭を下げてる相葉を見て彼女は慌てて相葉を起こし始めた。
「もう大丈夫だよ~、ば、ばれちゃうからっ」
彼女の言葉にやっと頭を上げた相葉は神妙な顔つきで言った。
『.......ばれたって構わないよ
それより、女の子が謝ってる姿なんて見たくないから........』
「........」
相葉の一言に泣きそうになってしまうその瞬間、
『ーーさっ!初詣たのしもっか♫』
そう空気をガラッと変えた。
相葉が隣を見るとポロポロと涙を流す彼女がいた。
『ーーえっ!ちょっと.......泣かないでよ~
どうしたぁ~~~??』
彼女を自分の胸に抱き締めながら頭を優しく撫でる。
『大丈夫大丈夫、ほら初詣まだ終わってないよ』
彼女はゴシゴシ涙を拭いた。
泣き止んだのを確認した相葉は『んじゃいこっか』と手を差し出す。
その手をぎゅっと強く握った彼女。
『ーーーなんのお願いする?
優里奈はもう決めた?』
『俺、もう決めたんだ♫』
彼女が悲しい顔しないよう明るく振る舞ってくれる。。
『知りたい?ねぇ知りたい?』
「聞いてほしいんでしょ?笑。」
『ふふっ....ばれた?』
「何?」
『それはね..................
ーーー内緒♡』
「ーーーえっっ!!!??」
『だって言ったら叶わなくなるんだよぉ~~~』
「ひどい!自分から聞いといてっ!もう知らない!」
怒ってプイっとそっぽ向く彼女。
『ごめんごめん、後で教えるね!
だから機嫌直してよぉ~~~』
ぷうと頬を膨らませそっぽを続ける彼女。
ーーーーーー数分後には二人はすっかり仲直りして一緒に新年を迎えた。
相葉が神様にお願い事をしたこと。。。
ーーーーーーーーーずぅーーと優里奈が僕の隣に居てくれますように。