系図 | 乳がん・ステージⅣ・トリプルネガティブ・余命5年未満。でした。

乳がん・ステージⅣ・トリプルネガティブ・余命5年未満。でした。

生きよう、楽しもう、幸せになろう。
私たちは、がんに関わる全ての人たちとつながりたい。

このごろ、クリスチャン・マクブライドばかり聞いていたので、クラッシック、特に現代音楽が聞きたくなってCDとDVDの棚をごそごそしていると。

武満徹がありました。


自分で買った記憶がないので、多分母の遺品の山から持ち帰ったものだと思います。

ほうっておけば、勝手にブックオフに売却されるであろう母のCDをごっそり持って帰りました。


母は父の影響でクラッシックを聴くようになり、特にチェロが好きで、ヨーヨー・マや、ミーシャ・マイスキーを好んでいました。

だから、武満徹とは意外でしたが、理由はすぐに分かりました。

小澤征爾がコンダクターだったのです。母は彼が好きでした。



前置きが長くなりました。武満徹は、ノヴェンバー・ステップスくらいしか知らなかったのですが、「系図」という曲に初めて出会いました。


涙が止まりませんでした。



谷川俊太郎の詩の朗読が、武満さんの音楽をバックに語られます。おじいちゃん、おばあちゃん、おとうさん、おかあさん、そして、とおくという詩。


谷川俊太郎の詩は、以前は不思議な感じを残す言葉、という認識しかなかったのですが、死を日々のとなりに意識している今の私には、違って聞こえた。


私の心の中で、私の時間の流れに脚色された私自身の詩となって、響いたのです。



・・・・・・・・・・


おとうさん、おとうさん、ずうっといきていて。

・・・・・・・・・・・


おかあさん、わたしともはなしをしてほしい。

・・・・・・・・・・


むかし、わたしはどこかにいて、いま、わたしはここにいる。




おとうさん、おかあさん、そして、ふたりよりもっととおくにいるかもしれないわたし。


みんな愛おしい人たちです。