桜の開花が進み、どうやら週末がお花見のタイミングなのではないかという話が聞こえているが、今日は周辺に高気圧がやって来ているものの、大気がやや不安定なためか、雲が多くてこのところの高温傾向から一転した、やや肌寒い1日であった。
そんな空の下だったが、高崎に行くことになりクルマを走らせた。
当地から群馬県に向かうには、高速道路を使うにしても、一般道を走るにしても、山越えをすることになるケースが多い。
高崎に向かう際には、国道293号線で会沢峠と越床峠を越えるのが最短ルートになるが、いずれもトンネルで越えることができ、運転は楽になった。
そして、その前後の区間は里山の眺めを存分に楽しめるところであり、春先の花から新緑に移り変わる季節は、その美しさについクルマを止めたくなることがある。
こうした地域によく見られるように、多くは針葉樹の人工林に覆われているが、雑木林が残っているところや、人工林の手入れが行き届かずにブナが入り込み、そこに花を咲かせる木々が加わるようなことになると、この季節には思わぬ緑のグラデーションが見えたり、濃い緑の中に突然ヤマザクラの白さが際立つようなことがある。
林業の立場からすると思わしくないのだろうが、都市部に住む我々には、そんな光景も春の楽しみのひとつではある。
今日もそのルートを辿ったが、緑のグラデーションが始まる季節の美しさをゆったりと味わいながら運転できた。
ただし、採石場が多数存在するところだけに大型ダンプの往来が多く、慣れない方にはそんな余裕はないかも知れない。
何しろ、砕石を満載したダンプが70km/h程度で走り抜けるし、採石場の出入り口には強引に出入りすることもあって、慌てた経験もある。
今ではそんな光景にも慣れ、ダンプの走行パターンも予測できるようになったので、ダンプの動きに注意しながらも、自然の光景を味わう余裕もできたので、この季節のドライブも楽しみになった。
もう少し晴れていたら、クルマを止めて眺めていたいところもあったが、それは桜が終わってツツジに移行するこれからの季節のお楽しみということにして、今日のところは目を楽しませて高崎への道を急ぐことになった。