朝はまだ晴れ間もあったようで、周辺が異様に赤くなったことに気が付いて目が覚めた。
見ると朝焼けの雲が一面に広がり、太陽が昇る辺りも普段の日の出とは違う、鮮やかな紅色に染まっていた。
カメラを取り出そうとしたところで急激に雲が厚くなってしまい、残念ながら撮影はできなかったが、「朝焼けは雨・・・」を象徴するような空だったのだろう。
曇り空の中、熊谷へ出向くことになっていたので列車に乗ったら、途中で雪が降り始め、高崎線を北に進むにつれて雪が激しくなっていて、周辺の田畑は真っ白になっていた。
熊谷の駅前に着いたときには、このように大粒の雪が降り続いており、もう少し気温が低ければ積雪で大変なところだ。
実際、この後の情報では、各所で道路の通行止めや鉄道の運転見合わせが次々に伝えられ、雪に対する首都圏の弱さが実感されるものとなった。
だが、ここ数年の様子を見ると、確実に雪の日数は減っている。
以前は関東でも年末から何度か降雪に見舞われていたが、この冬は、交通障害が出るほどの雪は今回が初のようだ。
温暖化の影響による暖冬傾向が続き、寒さは来ても長続きしないし、最低気温もかつてほど下がらなくなった。
当地でも、かつては最低気温が氷点下8℃などということが日常だったが、今は異常に寒いと思っても氷点下に下がっていることは少なくなったし、下がってもこの冬は氷点下4℃止まりである。
今日の雪もかなり重いもので、それだけ水分が多いから、凍結すると始末が悪いが、上空の気温の低下はそれほどでもなかったということである。
立春も過ぎ、以前なら春を呼ぶ雪と言われた頃である。
今日の雪も、これからどのくらい残るかを注目しているが、どうやら春を呼ぶ雪なのではないかと思っている。