この骨太戦争映画もコロナ禍で大打撃を受けてしまった作品だ。1955年に”駆逐艦キーリング”を書き上げたC Sフォレスターの原作を映画化したものだが2020年劇場公開がコロナの影響で全部キャンセル、それをAppleが大枚を叩いて上映権を買いAmazon  prime経由で配信している。

 

 

もし劇場公開されていたら興行的にはかなりな好成績を納めていただろうし世界的にも高評価を受けていた気がする。そう考えるとやはりワールドワイドに映画館でロードショーした方が収益は上がると言う事になりそうだが制作費に80億円程度掛かりAppleが75億円程度払っているようなのでそれでトントンか?

 

映画の背景は第二次世界大戦が勃発して間もない頃、イギリス本土へ応援物資を運ぶべく大西洋を行く37隻の護送船団、その護衛に就く米軍の駆逐艦キーリングには艦長のクラウス中佐(トム・ハンクス)が乗り陣頭指揮をとっている。タイトルの”グレイハウンド”と言うのは他に護衛に就く3隻の護衛船同士のコールサインでドイツ軍のU-ボート潜水艦から運送船を守れるのか、がメインテーマそして初めて実戦に就いたクラウス艦長の腕の見せ所で全編海の上、緊迫感一杯の戦いを描いている。

 

戦闘場面ではCGが使われているが艦長vsドイツ軍の潜水艦攻防からは目が離せない。クラウス艦長が指揮して狡猾に動き回る敵国潜水艦との戦いは実に見応えがあってトム・ハンクスはこんな映画は実に巧い、敵の動きを察して発射された魚雷を回避する時の作戦は心理戦でもあり次に敵がどっちへ動き襲いかかって来るのかを慎重に見極める必要がある。過去にも潜水艦同士が戦う映画や駆逐艦対潜水艦、色々なシチュエーションで緊迫感ある映画が作られて来ているがこの”グレイハウンド”だって決して負けていない。

 

冒頭の数分だけサンフランシスコの陸上でクラウス艦長が恋人らしきエリザベス・シューに将来を語る場面があるがそれ以外、99%は荒波に揺られていた。オレがもし映画館で大音響、大画面で見ていたら間違いなく船酔いになっていたんじゃなかろうか?