先日見た“フィンチ”に続きこの映画の原題も邦題も“パーマー“ (Palmer)と人名一言である。これもAmazon傘下でAppleが配給を担当し最初っからネット配信を念頭に作られた。
主人公のパーマーをジャスティン・ティンバーレイクが演じており監督はフィッシャー・スティーブンス、舞台はアメリカ南部、ニューオリンズの近くとなっている。冒頭、パーマーは12年の刑期を終え刑務所を出て来る。そして向かった先が祖母の住む町で病気がちのヴィヴィアンの支えとして同居する事になる。ここまではサラリと説明されるが何故12年も刑務所に入る事になったかの説明はない、。
そしてパーマーは職探しに奔走するが小さい町なのでなかなか仕事が見つからない。とある小学校の前で“用務員募集中”の張り紙を見つけ面接を受けに入るがそこでも色よい返事が貰えなかったが一途なパーマーの態度につき動かされ夜間の清掃管理職として採用される事になる。そんなでやっと生活の基盤が出来たが今度は祖母の家の隣にあるトレーラーハウスで何やら不穏な雰囲気が、住人のシェリーは明らかに何か薬物の中毒でしかもアル中らしい。その一人息子のサムは一風変わった子で見た目には普通の男の子だがやる事、仕草、様相、、それに遊んでいる時の衣服が女性っぽいのだ。
そんな環境で母親のシェリーは男友達と何処かへ行ってしまう。これまでもヴィヴィアンが時々、面倒を見ていたが今度はもう完全なる育児放棄、何処へ去ってしまったのかそのままで帰って来ないのだ。やむ無くパーマーが学校へ連れて行ったり帰りに送って来たりと面倒を見る羽目になるがある日、その病症があったヴィヴィアンが起きて来ない。遺言にはパーマーに5000ドルを残しただけで家と一切合切を売り払い毎週通っていた教会へ寄付すると書かれていた。
家が売れたらパーマーも出ていかなくはならず途方に暮れるがサムが学校で深刻なイジメに遭っている事が判る。最初は嫌々サムの面倒を見ていたパーマーだが次第にサムの心情に共感しながらサムを大事に保護して行く気にもなっていく。映画の終盤はそんなで着実に生活を築きあげて来た二人の間にシェリーが突然現れる。そして親権を主張するようになり裁判所、児童養護施設、それとパーマーとの間が何やらきな臭くなって行く、、、。
そんなお話で元高校のフットボール部、スーパースターだったパーマーが果たしてこの厄介な場面を切り抜けられるのか、、てっきり高校時代のスーパースター振りが何処かで顔を出すのかと期待したがそうは行かなかった、でも試合中の怪我で現役を続けられなかったとか悪童仲間で始めた喧嘩が元で仲間の罪を被ってパーマーが刑務所に入った事などの経緯が語られエンディングに向かって行く。
終盤はやっとこさスッキリするがパーマーも保護観察を終えこの地で足を地につけた将来とほのぼのとした幸せを予感させるエンディングだった。小作品だがこんな映画は好きだ、、。
