現地じゃ18日、同地区対決のドジャースとコロラド・ロッキーズの試合は恐らくMLB各チームがシーズン162試合を戦う中でも今期一番の見応え満点の試合だった。そもそもルーズベルト・ゲームと言うのは池井戸潤原作のヒット小説(TVドラマ化)のタイトルにもなっているが米国32代大統領のフランクリン・ルーズベルトが「野球で一番面白い展開は8対9のシーソーゲームだ」と言ったそうだ。真意の程は定かじゃないが確かに静かな投手戦よりも打ち合いの応酬で逆転の逆転で決着する試合はハラハラドキドキで見ている側は最後の最後まで目が離せないものだ、、。

 

 

そんな試合展開で大谷クンの大活躍(20号ホームラン)もあって先行攻撃のドジャースが土壇場の9回に何と5点も差があったのを見事にひっくり返した。ロッキーズのファンには申し訳ないが最後の9回の攻撃の時点で99%負けを覚悟していた。そりゃ無理もない3アウトで試合終了、、だったがそれが何とヘイワードの満塁ホームランに続いてヘルナンデスのスリーランホームランで一気に7点を入れて11対9で大逆転劇の完成だった。

 

そのヘルナンデスのホームランだがツーストライク後に実に微妙なハーフスイングで三振、ゲームセットと思われたのがボールの判定、激怒したロッキーズの監督が猛烈な抗議で即退場を言い渡されその数秒後に飛び出したホームランである。そして気力失せた9回裏の攻撃は何なく0点に抑えられてしまいあえ無く試合終了だった。

 

もう大分昔の事になるが日本でも同じような試合に遭遇した事があった。それは2000年9月24日の中日、巨人戦。0対4で9回の裏の攻撃で江藤が満塁ホームラン、続く二岡がホームランで続き逆転サヨナラ試合でジャイアンツが勝利したものだ。これはリーグ優勝に繋がったので余計印象に残っているが調べてみたら結構こんな大逆転試合がある事が判った。

 

それにしても今日の試合はそう簡単に忘れられないぞ、、大谷クンの20号の一発はセンターに植えてある木々を楽々と越えて行き今季2番目の飛距離だった、それに終盤の逆転劇に繋がるヒットともう完全にWBCの時のようなチームを牽引、鼓舞する姿には惚れ惚れしちまう。兎に角、怪我だけはしないように益々の活躍を願ってやまない。