18歳で”やっとこさ”普通運転免許を取得したのと同時にホンダの軽自動車を買った。当時の販売代理店は何と自転車屋だ。普段自転車の修理やメンテでお世話になっていたオヤジさんに”ホンダのN360”が欲しいと言ったら最初は冗談だと思われた。でも人生初めてのオートローンを組んで”本気だぜ、、オヤジ”と説得し36万円也の新車を手に入れた。

 

それから半世紀以上の長きに渡ってクルマのない生活は考えられなかった。その間に乗り換えた車は全部覚えているし好きだった車種、それ程でもなかった車、嫌々押し付けられた車と色々あったし結婚してからは長い期間、我が家には二台もあったのだ。アメリカじゃ各自持つのが当たり前だったしオーストラリアでも同様、3年くらいは単身赴任だったので一台あれば充分だったがそれが終わると又、二台目が必要になる生活だった。

 

それが還暦を迎えて始めた事業では引っ越した先には広いガレージがあったのだが管理人がそんな頻繁に出掛ける訳には行かないので遂に一台は諦めた。それから9年が経過して帰国を決心、この札幌に落ち着くと決めた5年前には完全にマイカーは手放すことにした。何せ11月の後半から3月までの4ヶ月は↓こんな状況である。これじゃとても運転する意欲は失せるぜ、、、。

 




これは3月19日の朝、昨日までは殆ど積雪は無くなる寸前だったのに一気に冬に逆戻りだ。折角キレイに雪降ろしをしても朝になるとこれじゃオレにはもうマイカーを維持するのは無理である。時には、じゃあ何でこんな状況になる札幌じゃなくて一年を通じて運転可能な土地を選べば良かったじゃないか?とうちに囁く声もあるにはあるがそうなると今度は少ない年金から家賃とか住宅ローンの返済を強いられてしまう、。こんな時、30年以上も不在だった事は実に不利で国内事情に疎かった点は反省している。

 

でもまあマイカーがない事がこの世の終わりって訳でもないしこの地は立派な150万人都市として結婚後、居住していた横浜市と比較して何ら行政の対応に違いはない。今はやまない雪はないの心境である。