随分前から北海道、札幌にはゴキブリは居ないと言われていた。こりゃ都市伝説か、とも思っていたが本当に居ないのだ。うちはこの5年間はずっとマンション住まいだが一度も見かけた事がない。ついでと言っちゃナンだが、蚊もハエにも遭遇した事がない。マンションだと7階あたりまでが彼らの飛来可能上限と聞いた事があるが以前は5階、現在は3階でも登って来た事はないのだ、、たまにエレベーターに同乗して上がって来るケースはあるそうだがその点でもオーストラリアと違いゴキブリも蚊もハエにも遭遇した事はない。

 

 

それがこの10年くらい前から札幌でもゴキブリを見かけるらしい、、。どうもゴキブリの生育に適した温度は20度が分かれ目らしく冬場の厳しい環境では生き延びられないとその生態を研究をされている大学教授が文献にまとめている。従って戸建て住宅を含めマンション等の居住区では殆ど見かける事もないようだが各種商業施設では室温を冬場は24〜25度に設定しているのでゴキも生存率ゼロって訳でもないらしい。

 

本土から貨物列車のコンテナーに紛れて津軽海峡を越えて来るヤツもいるので油断も隙もあったもんじゃない。うちじゃ遭遇しても飛び上がる程に騒ぐことはないがオーストラリアにはかなりデカいヤツがいた。そりゃ温暖な気候だし奴らにとっちゃ楽園みたいな土地柄なのでこれまた油断すると滅茶苦茶増えたもんだ。

 

それプラス、ハエはもの凄く多かった、何せ毎週回収されるゴミ缶は120ℓ入りの大きさで集合住宅じゃ誰も気にせず生ごみをそのまま放り込んでいる。そんな状態で夏場に放置されたら幼虫の温床だ。毎週水洗いしてゴミ缶を逆さにして天日干しし大きな業務用ビニール袋を装着して各戸へ戻すのだが初めて蓋を開けて中を見た時は本当に腰を抜かすほどに驚いた。それまでそんな大量の幼虫を目にした事はなかったのでこの”未知との遭遇”は9年間の管理人生活でもトップファイブに入る程の衝撃だった。

 

有難い事にこの札幌じゃもうゴキブリも蚊もハエにも遭遇する事はないだろうと内心ホッとしている。