原題は”Departure ”となっているのだが邦題は”重大事故捜査班”となり世界中で起きる重大事故の原因とその背景を調査する人達を描いたTVドラマある。どうもカナダで制作されているようだが2019年にその一作目となる”航空機事故”を扱い次に”高速列車事故”、そしてつい先日、”旅客船事故”編が公開された。

 

全てのシリーズが全6話で完了するのだが夫々が45分の枠に収まっている。まあ劇場公開用の映画じゃないので元より制作費が潤沢にある訳じゃなく肝心の事故場面だってかなり端折った作りである。焦点は事故捜査班のメンバーが事故を起こした当事者やらその運営会社の闇の部分へ分け入り事故の原因になったかも知れない謎や背景をチームが一丸となって摘発して行くと言う手法だ。

 

 

捜査班の責任者を演じるのがケンドラ(アーチー・パンジャビ)と言うインド系のイギリス人で毎回、数人のレギュラーはいるが現地の警察署からサルベージ班やら原因追求に捜査を主導し進めて行くパターンは共通している。最初の”航空機事故”では確かクリストファー・プラマーがこの捜査班を仕切るボスでロンドンに拠点があったようだ、、それが”高速列車事故”編ではエンドロールに”クリストファー・プラマーに捧げる”と出たので彼の死後、演出が変わってしまったようだ。

 

今回の”旅客船事故”編では舞台がカナダのニューファンドランド島になっていて厳密には旅客船と言うよりトラックや自家用車も載せる大型フェリーの沈没事故が捜査対象である。全6話中、最初の2話を見ただけだが今回も捜査はケンドラを始めとするチームが担当する。500名近くが乗船していたフェリーがたったの32分で沈没してしまったと言う顛末を追い謎を解いて行くのだが怪しい人物があちこちに出て来る。

 

どうやら船舶を運行していた会社や収益の背景、それにもっと遡って船舶を売却したオーナー会社やそれをフェリー船として改造した法人などが怪しくて捜査の手を伸ばして行く事になるのだが保険会社も一枚噛んでいる様子、しかし何故そんなに早く沈没してしまったのか、、と言う一番の不思議がどうにも判らない。少ない生存者への聞き込み調査から果たして真相にたどり着けるのか、ケンドラが捜査班を率いて大活躍するのであります、、、。

 

矢張りこの手のデザスタードラマでは最初が”航空機”、次は”船舶”でも良いと思うのだが日本の新幹線をもじって”高速列車”、、そしてこの”旅客船”と繋がって来ている。まあドラマ化するにはこの順番でも良いのか?でも残り4話、次の回はああなってこうなる、最後の6話で全部の謎が解けるとして次の3話では又、新たな謎が飛び出して来ないと終わりは来ないぞ、、。それにしてもオレみたいな単純なジジイにはもう途中で見るのを止める訳には行かないと判っちゃいるのだが100%配信元の術中にハマってしまった。