原題は「Black and Blue」これじゃそのままカタカナにしただけで意味が判らない。折角のB級+の出来なのに惜しいなぁ。最初っからTV放映を見込んでそれなりの邦題にしてればかなり視聴率も配信収益も見込めたハズなんだが、。

 

例えば”ニューオーリンズの闇”とか”新米警察官を襲う銃弾”なんて邦題なら絶対に見たいリストに入っている。

 

オレだってこんな邦題じゃ避けて通るのだが「ホルダー心電図」なるものを装着しているのでソファに居るだけ、、でも主演がナオミ・ハリス(007シリーズでミス・マネーペニーを演じている)だったのでチョイと見ましょうかと見始め108分後には大満足してエンディングを迎えた。

 

背景はニューオリンズ、アフガニスタンへ出兵した後に除隊して故郷へ帰って来たアリシア(N・ハリス)は新米警察官として街中のパトロール勤務に就く毎日。それがある日、日勤後に同僚が奥さんと結婚記念日だったかを祝うのでと夜の勤務を断った事からアリシアが代役を買って出る。

 

 

 

そんな出だしでどうやらこのタイトルの「ブラック」とは黒人社会を指し「ブルー」ってのは制服警官だと判って来るのだ。そして古参の制服組とペアを組んで夜の街へ出て行くのだがそこで思い掛けない事件現場に出食わしてしまう。彼女が身に付けたボディカメラが偶然にも殺人現場を撮影してしまい街で対立している二つのギャング団そして刑事仲間、更には同僚の制服組からも逆に命を狙われる立場となってしまうのだ。

 

熱血新米警察官は戦争に派遣され無事帰還して来た正義感溢れるアリシア、それが二つの麻薬組織と警察署員全員から追われる立場となる訳でニューオリンズと言う狭い舞台で逃げまくる。署に戻り上司に報告しようにも誰が裏切っているのか判らない、同僚として最初にペアを組んだ警官もどうやら悪徳警官の一味と判り逃げ場をなくして行くアリシアの運命は如何に?そんな逃げるアリシアと彼女が着用していたボディカメラが唯一彼女の無実を証明する手段なのだが敵の包囲網はどんどん狭まって行く。

 

ロッテントマトや評論家各氏の評価はそれ程高くはないのだがオレにはこれで充分だ。エンディングまでちっともダレる事なく舟を漕ぐ事もなく堂々完走した上質の犯罪捜査ものだった。シリーズ化されて今度はアリシアが私服刑事になっても良いのに、、