どうやら昨年の同じ日に投稿しているようだがこの若き刑事モースを主演に据えた「Endeavour」の最終回が放映されシリーズ自体が完結してしまった。最終回に合わせて制作された舞台裏もレギュラースタッフ全員が参加し30分にまとめられていた。

 

思えば長年続いた「刑事モース」の前日譚として若き新米刑事を独立させ一種のスピンオフ作品として制作されたと記されていた。原題の「Endeavour 」は劇中使われる事はなかったがモースのファーストネームである。演じていたのはショーン•エヴァンスと言う若きイギリス出身の男優だがTV中心に活躍、このモース役が一番の大当たりなのだがもう40歳を過ぎた中堅俳優として日本じゃお目に掛かれないが多くのドラマに出演している。

 

作者は違うのだがヘレン•ミレンの当たり役だった「第一容疑者」(Prime Suspect)も同じように本体のシリーズが9作で終了した後に若き巡査長時代のジェーン•テニソンの前日譚が作成されている。その時も原作者、リンダ•ラ•プラントの描いた女刑事像を新米巡査に置き換えて制作されていたのだが余り話題にはならずワンシーズンで終わってしまった。

 

こっちの「刑事モース」は通算してシーズン9まで作られ最後が36話目で終了している。結局2012年から2023年まで10年以上に渡って若きモースの活躍が続いたおりオリジナルの「主任警部モース」の8シーズン、33話を超えてしまった。原作は双方共イギリス推理小説作家の重鎮と言われるコリン•デクスターで背景は同じオクスフォードの街並みである。

 

「主任警部モース」の時代背景は1986〜2000年、なので「刑事モース」はそれ以前のお話で1960年代からスタートしている。無論、携帯電話もインターネットもない時代なので連絡は公衆電話、受話器はダイヤル式、、検死に至ってはDNA鑑定もないのでひたすら指紋と筆跡鑑定に頼るしかない時代だ。それでもコツコツを聞き込みを重ねて現場100回を継承して行く様子は日本の刑事ドラマとちっとも変わらない。

 

又、こんな翌週の放映が待ち遠しいと期待させるような作品は出て来ないだろうか?