今に始まった事ではないのだが年頭のMSN配信記事にも書かれていた。って事はオレ以外にもそう感じている人は多いって事かも知れない。その記事は「海外で不思議がられる日本人観光客の旅」となっていた。

 

海外旅行が自由化されて既に半世紀以上が経過しているのだがそもそもその旅行形態の仕組みは旅行代理店が先行して売り出した結果だと思う。単独で旅程をたてりゃ高額商品になるので団体さん行動にして格安航空運賃からホテル、食事、交通費を込みにした結果、廉価でしかも短時間で各地名所旧跡を回れる手軽さからごく一般的な旅行手段になっている。

 

先の記事では「日本人の旅行形態」は一ヶ所に留まって休暇をエンジョイせず休暇中の旅行さと言うのに今日はパリ、明日はロンドンと実に目まぐるしく各都市を回るって指摘されている。これじゃ休暇にあらず休暇中でも多忙な日程を消化するので余計に疲れるのではないかと結ばれていた。

 

確かにオーストラリアのような広大な国でも7泊程度の旅程にシドニー、メルボルン、ゴールドコーストと回るのでせっせとカメラでも向けてないと帰国後、何処へ行ったのかも覚えてないってケースが多かった。都市間は精々1〜2時間であっても空港への移動、宿泊先でのチェックインを考えるとブリスベン、シドニー間の移動でさえも半日はかかってしまう。なので海岸でのんびりしたりプールサイドで読書に耽るなんて事は不可能、移動中の車内や機内で寝不足を補うのが旅上手と言われる所以である。

 

旅行代理店でもこれじゃいかんと近年はもっと宿泊数を増やしたり一都市滞在型のパッケージも売られているのだが日本人の心境としては限られた時間でなるべく多くの観光名所を網羅したいと言う気持ちの方が勝っているようだ。南北での移動では差ほど時差に悩まされる事はないのだがこれがアメリカ本土とかヨーロッパとなると時差がついて回る。時差ボケがなくなる頃には帰国なんて事だとこれは矢張り疲れに行く為の海外旅行と言われても返す言葉がない、、。

 

コロナ禍から脱して海外へ行く人の増加とその逆に日本へやって来る人達がもの凄い増加傾向だが日本人の平均的海外旅行の日程は7〜10日に対して日本へやって来る外国人は2週間を越すらしい、、近い将来、これが逆転する事はないのだろう。