日曜日の晩、うちじゃ毎週決めて見る番組ってのはない。そもそも民放の番組は見てないのだが、札幌じゃこの季節になると朝の6時はまだ薄暗いし夕方はちょっとでも天候が悪いと3時半を過ぎる頃から薄暗くなってしまうので自ずと夜が長いのだ。

 

それではと録画されている映画かドラマはどうだろうかと思い番組表を開いて見るとありました。原題は「Departure 」と書かれていたが邦題は「DEP:重大事故捜査班 〜 航空機編」一話がCMなしで編集されているのでx45分で都合6時間になるぞ。まあ途中で止めたって良いし、、と思って見始めて一気に最終話、気が付いたらもう10時を過ぎているし何と家内まで最後まで隣に座っていた。

 

 

ニューヨークからロンドンへ向けて飛行した航空機が忽然とレーダーから消えてしまう。そんな想定で「重大事故捜査班」が招集され、ナニがどうなったのか捜査を開始する訳だがロンドンに置かれた空港内の捜査拠点がその舞台で責任者として任命されるのがパンジャビさんである。彼女を任命する捜査委員会のトップがクリストファー・プラマーでチョイと顔見せじゃなくて出番も多く重要な役柄である。

 

 

その主演を演じたアーチー・パンジャビはロンドン生まれだがインド出身の女優さん。リドリー・スコット監督らしからぬ「プロヴァンスの贈り物」(06年)で演じたラッセル・クロウの秘書役にハマってしまいそれ以来のファンである。それと重鎮はクリストファー・プラマーでこの二人の虚々実々のやり合いから最後まで目が離せない。

 

まあ典型的なインド美女とでも言えるがエキゾチックな容姿と何と言っても発音が好きなのだ。先の”プロヴァンスの贈り物”ではイギリス生まれなので実際にはそんな喋り方はしていないと思うが劇中、微妙なインド訛り(ヒンデュー語訛り?)で英語を操るのだ。その話し方が英語じゃそんな言い方はしないよな、で発音が鼻に掛かったと言うか舌足らずと言うか日本に居たんじゃ聞く事が出来ないモノである。男がやるとその昔、ピーター・セラーズがその発音を駆使してスクリーンで大活躍した”パーティー”と言う悶絶もののコメディーがあったっけ、、。

 

今回は正統派イングリッシュだが調査主任を命じられ全編で大活躍をする。映画の冒頭では機内の状況が説明されるのだがさてこの旅客機は墜落したのか何処か別の場所へ着陸したのか、、仮に水上に着陸したとなると生前率6時間だと言われ時間との競争になる。そんな状況に政府からMI5の担当者が送られて来てこりゃテロの犯行か?と又、別の疑念が湧いて来る。

 

そんな展開の連続で途中で止めるにやめられない状況、、45分の終わりころには又、新たな疑惑が浮き上がり果たしてブラック・ボックスは何処にあって回収は出来るのか?とまあCMが入らないので休憩する事なく一気に謎の解明を見届ける事になってしまった。

 

派手なアクションはないしスカッとする展開でもないのだが謎が謎を呼び終盤にはもう誰がこの事故の真相を知りたいのか知りたくないのか、、政府はどう関与しているのか途中下車する事なく突っ走ったのは久し振りの事でした。