初めてダイアルアップ方式でインターネットサービスを受けられるようになったのは西暦2000年の誤作動が取り沙汰される前頃だったのでもう25年は経過している。オーストラリアは広大な国土を持ちながら人口密度は極端に低く人口のほぼ90%は海岸線から内陸へ100キロ以内に密集していた。

 

そんなお国柄だったのでインターネットはまさに救世主、誰もがこれで恩恵に預かれると期待したものだ。それがあっと言う間に高速光ファイバーが導入され僅かこの10年位の間に全土をカバーする様になってしまった。日本の様に人口密度が高い場合はマンションなどでもその建物に配信すれば一気に各戸へ接続されるのでオーストラリアより断然光ファイバーを埋設するのは容易でその作業もオーストラリアより楽だったと推察される。

 

家庭への接続申し込みは比較的簡単で電話線を利用するダイアルアップの契約をいち早く済ませた。その時にメールアドレスを申請しプロバイダーも決めた。確か年間50ドルだったかで複数のメルアドが貰えそれからつい先週まで20年以上に渡ってお世話になっていたものだ。

 

 

それがもうオーストラリアの銀行口座は預金残高ゼロだし、同時にクレジットカードも返却してしまったのでこれ迄と同様にプロバイダーは自動引き落としが出来なくなっている。こっちもその旨ちゃんと連絡してもう「ヤメたい」と申請しているのに向こうは自身のマイページへアクセスして各種変更の手続きをお願いします、となるのだ。そこ迄はこっちも理解出来るし言われた様に手続きを、と思うのだが問題は自身のパスワードと携帯電話の番号だ。マイページにアクセスすると折り返し個人が申請していた番号へ暗証番号を送るのでそれを記入してくれろ、、と自動的に返事が来るのだ。しかし待てよ携帯は国を出た時に解約しているので今更その電話番号へ暗証番号を送られたってオレには届かない。

 

そんな訳でこの数年はもう使ってないメルアド維持費をプロバイダーに支払っていたのだが先方は年間費用を引き落としたくても出来ない状態だった。再三メールで知らせてたのに銀行から指定額が落ちないと判ってやっと「入金がないのでもう解約しますよ」と連絡が来た。だからもう2年前から解約を申し出ていたじゃないか、、これでやっとオーストラリアのプロバイダー、メールサーバーからも解放された事になる。

 

これで既に5年が経過して税務申告も銀行口座もメールサーバーも30年もお世話になって居た各種サービスとは縁が切れたし管理人時代の引き継ぎからも解放されついでに永住権ともオサラバだ、、ちと寂しい気もするがこれで丁度5年、一区切りがついた訳である。