租界時代に何万人もの日本人が住んでいた虹口区。
詩人の金子光晴、上海に書店を開いた日中友好運動家・内山完造らが暮らした街でもあり、文化の香りが今も息づいています。
お店の名前は「溧園珈琲(リーユェンカーフェイ)」。
オーナーは気さくな上海人女性・周暁傑さん。
周さんは東京や大阪などの大都市をはじめ、
上高地や下呂温泉へひとりで行くほどの日本通。
日本語がとてもお上手だなぁと思ったら、、、
以前は日系企業にお勤めされていたそうです。


入口からは想像できませんが、奥には緑あふれる庭が広がっています。
こちらの建物は、もともとイギリス式の別荘だったそうです。
庭には2匹のかわいい猫ちゃんがいます。
そのうち1匹は子どもを産んだばかり。
目が開いたばかりの子猫が4匹いました。
ラテ(30元)と日替わりケーキ(25元)
テラス席では水の音と鳥のさえずりが聴こえてきて、
とてもリラックスできます~~~
~溧园 一个可以吃的花园~
「ちょうど今日からスタートしたプロジェクトがあるんです」
と将来の夢を語りに来てくれた周さん。
こちらの庭で育てたハーブや野菜を、
ゆくゆくはカフェメニューに取り入れていきたいのだとか★
ハーブと野菜栽培を担当するのは、周さんの友人・妖妖(ヤオヤオ)さん。
イギリス留学中にハーブと出会ってから魅力にハマリ、
今では自宅で約50種類もの植物を育てているそうです。
採れたハーブは料理に使ったり、コスメに使ったりするのだそう。

〔写真左〕ハーブ、野菜の栽培記録用スケッチブック
〔写真右〕“ハーブと暮らす女性”として妖妖さんが紹介された雑誌

すべて妖妖さんの手作りです。
〔左〕いちじくのオリーブオイル漬け
〔中〕レモングラスを使った虫除けオイル
〔右〕同じくレモングラス配合の虫刺されクリーム

途中で妖妖さんご本人が登場!
お手製のバニラパイをいただきました★
お店にいたお客さん全員にサービスしていましたよ。
そんなあたたかい雰囲気も素敵だと思いました。

時間が経つのを忘れてしまう癒しのカフェでした。
溧園珈琲
虹口区溧陽路1208弄5号
※地下鉄4・10号線「海倫路」駅から徒歩5分
電話:(021)56962903
営業時間:月-金 8:30~22:30
土日 10:30~22:30
※無線LAN利用可
