
みなさんは”チベット料理”と聞いて何をイメージしますか?
私は正直言ってほとんどイメージができなくて、
”ヤク”の肉やミルクを使うごとぐらいしか分かりませんでした。
今年1月頃に水城路と天山路が交わる所にチベット料理レストランができ、
すごく気になっていたのです。(今まで上海で見たことがありません)
友達とチャレンジしに行ってきたのでレポートします!

扎西隆達藏式餐厅
お店は2階建てで、客席は2階にあります。
階段を上がりきったところで、店内に入る前に白い布を首にかけてくれます。
これは「幸福を祈る」みたいな意味があるそうです。
店員さんは、ほとんどが藏族(チベット族)の若い子でした。
メニューをもらい興味深くチベット料理とはどんなものか見ました。
ヤク肉、羊肉の料理が多いです。新疆料理と似ています。
店員さんにオススメを聞いて、いくつか注文しました。

歓迎の祝杯
座って待っているとチベットの歌が聞こえてきました。
3人の藏族の店員が各テーブルをまわり歓迎のお酒を振舞っていました。
小さいカップに注がれたお酒は赤い色をしていて、
甘酸っぱくジュースみたいな味です。そこに始めに薬指を浸し、
その後親指を使いデコピンをするように空中ではじいてからお酒を飲みます。
(はじいているとき、「ジョージョジョー!」という声がかかります)
素早く飲みきったので、すぐにまた注がれてしまいました。
飲んでいる間は彼らがチベットの歌を歌ってくれます。


酥油茶(バター茶) 1壺20元
お茶にヤクミルクの脂肪分と塩を入れたあたたかい飲み物。
ほんのり塩味がします。乳製品が大好きなので私は気に入りました。
でもこのお茶は好き嫌いが分かれると思います。

青稞酒(ハダカムギのお酒) 18元
ハダカムギは藏族の主食だそうです。
このハダカムギから作られたお酒はアルコール度4%で、
甘い味がしました。色は黄色のようなクリーム色のような色です。
チベットの「藏縁」という会社で作られています。
(HPはこちら→http://www.qingkejiu.com.cn/ )

鹿角菜(フノリの前菜) 20元
ほんのりごま油風味で、塩味のシンプルな味付けでした。
藏族はこれをよく食べるそうです。栄養がタップリありそうです。
チベットでもフノリが採れるとは思いませんでした。

孜然牦牛肉(ヤク肉の香草焼き) 38元
これが食べてみたかった”ヤク肉”です。
勝手な想像で、ヤク肉は痩せていてパサパサしていると思っていました。
しかしそれに反してとってもジューシー!冷めても柔らかいままです。
クミンの味付けが大好きなので気に入りました。

チベットの拌面 46元
新疆料理の拌面と似ている料理です。
ほんのりピリ辛のトマト味で、羊肉やピーマンや玉ねぎが入っています。
極太の麺はコシがありました。

チベットのパン 18元
真ん中のコンデンスミルクをつけて食べます。
パンは5分もしないうちにカッチカチになってしまいます。
コンデンスミルクより、バター茶に浸して食べたほうが美味しかったです。
19:30頃から前にあるステージで1時間のショーが始まりました。
1曲1曲の間にMCが入り、歌やダンスが次々と繰り広げられました。
郷愁あふれる曲あり、ラブソングあり、RAP調の曲ありで、
料理を食べるひまなく見入ってしまいました・・・・・。

チベットショーを見ながら食事を楽しむ


チベットの歌とダンス
ダンスは男の子は袖の長い布を振り乱しながら軽やかに舞い、
女の子はお尻をプリプリ動かし、とってもかわいかったです。
途中で歌いながら客席へ出てきて握手をしてくれたり、
最後はステージにお客さんを交えて輪になってみんなで踊ったり。
お客さん参加型のショーはすごく楽しめました。
同時に、藏族の温かい人柄に触れすごく感動しました。
店員さんの1人が私たちの席に来たので長い間お話をしました。
上海に住んでいる藏族はわずか200人ほどだそう。
彼らが日々考えていること、複雑な思いを直に聞き、
いろいろと考えさせられました。ここではあえて書きませんが、
1つ言いたいのは彼らはすごく純情であるということです。
最後に教えてもらったチベット語の”ありがとう”
尕真切(ガージェンチエ)!
と言って帰りました。
扎西隆達藏式餐厅
長寧区水城路758号(×天山路)
電話:32110577
営業時間:10:00~0:00
