お店には福建省出身の父親と1歳ちょっとになる娘がいました。
娘の洋服はひどく汚れていて、顔には煤(すす)のようなものがついている。
飲み物を買い、父親の気遣いでイスに座り、おしゃべりをしました。
奥さんは浙江省に出稼ぎに行ったまま、戻ってこないとのこと。
・・・それ以上は聞けませんでした。

お店にはお菓子、飲み物等が棚に乱雑に並べられています。
お菓子はいつから置いてあるのでしょうか、ほこりがたまりすぎています。
自転車修理もやっているみたいです。

隣の犬が入ってきました!
犬と戯れる父親と娘。
右の棚の後ろにはベッドがありました。
ここで生活をしているようです。

娘が途中で転んでしまいました!
下はむき出しのコンクリート・・・。危ないです。
娘は泣きもせず顔をゆがめただけ。
このままこの子はどう育っていくのだろうかとなんだか心配になり、
少しでも売り上げに貢献しようと卵ボーロを買って娘にプレゼントしました。
父親は謙虚に「いらないです、いらないです」と言っていましたが、
最後には娘に「阿姨に頭を下げなさい」と言って私の前に体を差し出しました。(娘はまだ言葉が分からないけれど)
なんだかいろんなことを考えさせられる一日でした。
日本では「うちは貧乏なの~」と言う人がいても、
本当の本当に貧乏な人は少なく、皆それなりの生活を送れている。
しかし、中国では貧乏な人は本当に貧乏です。
