先ほど中国時間の14:28(四川地震発生から1週間後)、中国全土で3分間の黙祷が行われました。
今日から3日間、3分間の黙祷が行われます。
電車は3分間ストップし、車は追悼の気持ちを表す為クラクションを鳴らし続けます。
(日本的な考えだと静かにしたほうがいいと思うのですが、葬式の時に爆竹を鳴らす習慣がある中国ならではの発想ですね。)
聖火リレーも日程をずらし、22日から再開させるそうです。
うちの会社が入っているビル内でも黙祷時間前に「14:28になったら起立して3分間黙祷をささげてください」というアナウンスが流れました。
またmsnやQQを通して、この3日間における注意点が広まっています。
たとえば、
(3日間)
・娯楽活動をしないこと。
・派手な色の服を着ないこと。
・大声で話さないこと。
・黙祷時間はmsn(又はQQ)をオフラインにすること。
などの事柄です。
昨日、友人のブログで見た動画が忘れられません。
それは地震発生から4日経ってもまだ瓦礫の下で生き続けていた26歳の青年が、中国隊の救助の遅れのために亡くなってしまったことです。
苦しんでいる彼に向かってレポーターがマイクを向けていて、途中までは彼はちゃんと言葉を発していましたが、瓦礫が取り除かれたころには無言になっていて帰らぬ人となってしまいました。
中国の軍隊は日本の救助隊に対して、「日本隊に生存者を見つけられたら自分たちのメンツが立たない(しかも一度自分たちが探したところで見つけられたらなおさら)」とか「早く帰れ」とか言っているというニュースを見ました。
こんなところでもメンツを気にする?
被災者の身からしたら、誰でもいいから早く助けてほしい!という気持ちなんじゃないでしょうか。
その動画内で青年は奥さんに電話を取り次いでもらい、無事に生きていることを話していました。
しかし・・・その跡救助の遅れの為に残念ながらお亡くなりになりました。
「奥さんと子供がいるから死ねない。」と彼が言っていたことが何度も頭をよぎり、そんなことを思いながら3分間黙祷をささげました。
72時間の生存ラインを過ぎても生きていて救出された、という嬉しいニュースが続々と出てきていますが、5万人以上にのぼるであろう人たちが亡くなったことを決しては忘れてはなりません。