翌日の昼過ぎ頃


義兄の入院先から電話があった。



突然呼吸が弱くなってきて


心臓もやっと動いている状態。


(駆けつけても)間に合わないので


ゆっくりこられても大丈夫ですからね。


お亡くなりになられたら連絡します。





あー、もう死ぬんやな。





旦那の仕事場に連絡する。




その電話があった


およそ20分後に連絡があり


義兄は息を引き取った。



死因:呼吸不全


2024年5月23日


享年60歳


脳梗塞で倒れてから


約2年11ヶ月の闘病生活が終わった。







旦那に連絡したり


ひとまず葬儀社にも連絡。


義両親が利用している


サービスの利用変更なども連絡する。


息子は家にいたので伝えた。




昨日のこともあったので


旦那の仕事を昼頃に終わるように


段取りしてもらえてたので


いつ帰ってこられるか?という


焦りや不安もなかった。






旦那と一緒に病院に向かった。



病室で安置してもらえていた。


看護師の方は


「綺麗なお顔されてますよ」


エンゼルケアをしてもらってたからかな?


と思っていた。








義兄の顔みたら


苦しそうな顔ではなく


死んでいるように思えないくらい


本当に寝ているようで


綺麗な顔していた。




メイクのおかげもあり


ファンデーションもしてくれて


顔色も良く


唇を噛み締め血が出て


かさぶたになっていた唇は


キレイな薄ピンク色をしていた。





主治医が病室に来てくれて


少し話し、感謝を伝えた。



主治医も看護師も


『頑張っておられました』


と言ってくれた。








義兄に聞こえるわけはないが


悲しさやしんみりさもなく


今まで通りの話し方で



綺麗な顔やな〜


よー頑張ったな


やっと楽になれたな


なんも心配することないで


ゆっくり休んでや


ピカチュウもいるで


今から〇〇(安置場所)にいくからな


そう声をかけた。






葬儀社の寝台車が到着し


葬儀社のストレッチャーに移され


光沢のあるキレイな白色の布をかけられた時


さっきまで死んでいるように思えへんかったのが


『亡くなった』『故人』 


に変わった。


死んでいることに変わりはないが


あたしの中でそう感じた。







あたし達の車が出るまで


看護師の方5、6人が


最後まで見送ってくれた。


「ありがとうございました」と伝え


病院を後にし


安置場所に移動する。










友だち追加