翌日の朝

看護師の方から連絡があった↓

熱は38度

血圧変動有り(上90 下40)

目は開いている

酸素濃度不安定

状態不安定


担当医はお休みなので

看護師から連絡をしてくれた。

何かあったら電話するので
すぐに電話出られるようにしてください。

えーーっ!
マジで危ない状態なんちゃう?





そして夕方

看護師の方から電話があった↓

朝より状態悪化している

血圧不安定(上70 下40)

酸素濃度も下がってきている
朝80  夕方70だい
(通常は95以上)

意識ぼんやりしている。

お顔見られに来られた方が…


朝のこともあったので

もう状態悪くて危ないんですか?

と聞いた。

何時くらいに来られますか?と。


急いでタクシーを手配し

旦那に連絡をし

息子にもLINEで連絡をした。


あらかじめ用意していたので

出かける準備は早くできた。


タクシーも思いの外

早く来てくれて

すいていそうな道を走ってくれて有り難かった。



到着と同時に旦那から電話があり

今から帰って家に戻り服着替えてから行くわ。

良かった。思ってたより早く帰ってこられる。





病室に入ると

義兄の様子は今ままでと違った。


肩で息をして苦しそう。

気管切開しているので

そこに酸素マスクをつけているが

口を開け上下に動かし息苦しそう。


思わず近くにいき

義兄の体をゆすり

大きな声で話した。



「お兄さん来たで!わかるか?
後から〇〇(旦那)も来るからな!」




目は開いているが

うつろ。

どこを見ているか

いや、見えてないようにもみえる。



義兄の状態を旦那に知らせるのに

数秒の動画を撮った。

それをLINEに送り

着替えず、こっちに直接来てほしいと連絡した。





義兄のこけた頬やおでこ

左足や、左手、腕もさすりながら



ここにいてるよ
1人やないよ
触ってるのわかるか?



入所する時に持っていってた

ピカチュウのぬいぐるみを持って



ほら、お兄さんの好きなピカチュウやで
肌触りえぇやろ?
ピカチュウ見えるか?




そして

「よー頑張ってくれてるな。ありがとうな。
●●(息子)にも、よーしてくれてありがとうな。
喜んでたよ。ありがとう」




『ありがとう』の言葉をたくさん言ってしまうと

義兄が息を引き取るんとちゃうかと

あたしは思っていて

たくさんの『ありがとう』を言わへんかった。




頑張ってるもんな。もうしんどいか?
もうちょっとだけ頑張ってな
〇〇(旦那)も来るからな
もうちょっとだけ頑張ってな」





あたしが病室に入ってから

およそ1時間後に旦那が来た。

良かった。間に合った。

「〇〇来てくれたで!」


旦那はポツリ、ポツリと話しかける。




あたしは

義兄の頬やおでこ、足をさすり

時々話しかける。



何度も看護師の方が

たん吸引をしにきてくれた。

オムツ交換もあったな。



義兄の容態は

肩を動かし

口を開け

息苦しそう。

目は開いているが

うつろ。

見ているようで

見えてない様。


血圧は
上70  下48  脈118

少し下がってきて
上66  下34  脈115

さらに下がってきて
上41  下29  脈66



急変することはなく

看護師の方から話しもあり

その日は一旦家に帰った。


病室にいた時間は

およそ3時間。

そんなに時間が経っていたとは。




病室を出る前に

生きて会えるのも最後になるかも

生きて会えたとしても意識が朦朧としていると思い

義兄に話しかけた。


よー頑張ってくれてありがとうな。

●●(息子)にも良くしてくれてありがとう。


ありがとうな。



そして小さな声で

またな


そう言って病室を出た。




それは昨日の出来事であった。











友だち追加