プロセスエコノミー あなたの物語が価値になる【電子書籍】[ 尾原和啓 ]
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とあるプロジェクトで情報を共有しない人と会った。
正確に言うと、情報を都合よく加工して、都合の良い見せ方で、都合の良い人だけに共有して、都合良く物事を進めようとする人である。
SNSで会ったことない人同士でさえ繋がり、議論が出来る世の中で、まだこう言う人がいるんだ、と驚いている。
個人的には、情報はできるだけ早くからオープンな方が、結果として早く結論に辿り着けるので、良いと思っている。(このへんは、プロセスエコノミー的な考え方にも通ずるかと)
ただ、一方で情報をオープンにしたくない人の心境を考えると、唯一言えることは面倒くさいと言うことかなと思う。
例えば、自分としては、何となくシナリオがある状態で情報共有した場合、いろいろな意見が出てきて、場合によっては、自分のシナリオが否定されることもあり得る。もちろん、肯定する意見もあるだろうが、ここには必ず議論が起こる。最終的には、自分が思うシナリオに落ち着くこともあれば、違うシナリオになることもある。チームとしては、最善のシナリオをチョイスすることになるが、自分が思っていないシナリオになる場合、それなりの段取りを進めていると、思いっきり手戻りになる。
なので、早い段階から情報共有する必要があるのだが、このあたりの仕事の進め方が、情報を共有しない人と言うのは、とても下手くそだ。また、オープンに議論をすることにも慣れていないので、話しが感情論に傾いていくこともある。
早い段階から情報をオープンにして、議論をつくす。
当たり前と言えば、当たり前なのだが、なぜかこれが出来ない人がいるのも、事実である。