戦後80年の旅③~菊池温泉「宝来館」での一夜と「菊池飛行場ミュージアム」(熊本県菊池市) | プリンシペ・オリエンタルのブログ

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誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

おとといは熊本県の菊池温泉で一夜を過ごした。

 

「菊池飛行場ミュージアム」を見学したかったので、近くで前泊したのである。

 

福岡空港からレンタカーを走らせて「筑前町立大刀洗平和記念館」と八女市の「平和の火」を見た後だ。

 

予約していた「宝来館」に着いたのは17時半過ぎだった。

 

女将さんと思われる方が笑顔で出迎えてくれた。

 

「きのうは菊池がテレビで全国に知れ渡りまして」

と言う。

 

テレビを見ていないので何があったのかわからない。

 

聞けば、全国で最高気温がもっとも高かったらしい。

 

たしかに、暑い。

 

 

 

2階の部屋は暑いから、ということで、1階の12畳もある広い部屋に案内された。

 

浴室も目の前で、ありがたい。

 

さっそく入浴。

 

誰もいないことを確認し、先に撮影しておいた。

 

加温も加水もしない源泉掛け流しの温泉である。

 

最初はかなり熱く感じられたが、気合いで身を沈めればじわりと肌に浸透していく感覚がした。

 

肌がツルツルになるのも温泉効果だ。

 

 

 

夕食は個室に用意された。

 

風呂上がりであり、かつアルコール摂取は5日ぶりでもあり、ビールの味がする。

 

すでに並んだ料理の後からも、

 

まだまだ運ばれてきた。

 

 

 

 

 

 

 

女将さんからは、いろいろな話を聞いた。

 

菊池温泉が歓楽温泉として賑わっていた頃のこと、

 

震災時にはたいした被害はなく、逆に復興関連の人たちの宿泊で盛況だったことなど。

 

 

 

豚足にしては臭みがなくて美味しいので尋ねた料理は、馬のアキレス腱だとおしえてくれた。

 

後から運ばれてきた料理と一緒に、追加でその馬のアキレス腱を出してくれた。

 

そういう気遣いは、とても嬉しい。

 

 

 

ビール2本の後には酒にした。

 

「おーい、と呼んでいただければ、すぐに持ってきますから」

と言われていたが、さすがに「おーい」などと言えない。

 

部屋から顔を出して、

「すみませーん」

と、向かいの厨房に声をかけた。

 

1種類しかないという冷酒は純米酒の朱盃で、料理に合って美味しかった。

 

茶そばとメロンで終宴とする。

 

白飯はとても食べられないので辞した。

 

 

 

部屋に戻れば布団が敷かれている。

 

これでいつでも寝られる。

 

 

 

寝酒にハイボール。

 

館内に自販機もないし、コンビニで調達もしてきていなかったので、厨房に声をかけた。

 

娘さん(若女将?)と思われる方が持ってきてくれた。

 

ハイボールを飲み干してすぐ、倒れるように寝た。

 

 

 

きのうの朝。

 

前夜同様に貸し切り状態で風呂に入った。

 

熱い湯に目が覚める。

 

8時から朝食。

 

かなりの品数が並び、食べきれないほどだった。

 

ご飯は地元の米だと女将さんが言っていた。

 

農家の友人から直接買っているそうだ。

 

 

 

食後、ロビーへ。

 

コーヒーをいただくためだ。

 

カップは好みのものを選べるのが嬉しい。

 

ユニークな器もあって迷ったが、こちらにした。

 

部屋へ持ち帰って飲んだ。

 

 

 

前日に八女市のお店でいただいたビワも食してみた。

 

甘さはなく、若干のエグさがあった。

 

しかし、これが自然の味なのだろうとも思った。

 

 

 

快適な一夜だった。

 

今回は温泉目的ではなく、たまたま泊まっただけだった。

 

しかし、結果としては久しぶりに大正解だったようだ。

 

 

 

宿を去る。

 

宿泊代はYahoo!トラベルからの予約時にクレジットカード決済していたので、入湯税と酒代のみ支払った。

 

女将さんに礼を伝える。

 

わずかではあるが、

「お釣りは結構ですので」

がこういうときにこそ活きるのだと実感した。

 

冷蔵庫に残したビワのことも伝えた。

 

食べます、と言ってくれてよかった。

 

 

 

宿の前の碑を眺める。

 

歴史は浅い温泉だが、良い雰囲気で気に入った。

 

 

 

目的地である「菊池飛行場ミュージアム」までは20分とかからなかった。

 

隣接する道の駅の駐車場に車を停め、歩いて行った。

 

10時開館と書かれていたが、3分前に扉に手をかけたら開いた。

 

フライングで中に入る。

 

無人で、入館料の200円を箱に入れた。

 

横に置かれた資料ももらうことにする。

 

資料代は100円と記されていた。

 

財布の中に100円玉は残っていなかった。

 

そこで、わずかな寄付も兼ねて500円玉を入れた。

 

館内の資料は撮影禁止とのことなので、画像はない。

 

ゆっくり時間をかけて見学した。

 

 

 

途中、スタッフの方が来て事務室に入り、すぐにまた出て行った。

 

来館者は誰ひとりとして現れなかった。

 

 

 

道の駅に入る。

 

当地の名産品だというメロンを1個だけ買い、母と姉宛にお土産として発送しておいた。

 

 

 

阿蘇くまもと空港近くのレンタカー営業所に着いたのは11時15分頃だった。

 

車を返却する。

 

走行距離は166kmと、それほどではなかったようだ。

 

ただ、下道だけだったので、かなり長い距離を走った気がする。

 

 

 

空港へは店の車で送ってもらった。

 

時刻は11時半頃。

 

ここから成田へ飛ぶ便もあるけれど、そんな素直な旅程ではおもしろみに欠ける。

 

もう少し楽しむつもりでいた。