昨日、台北に来た。
台湾桃園空港には定刻より30分ほど遅れての到着となった。
着陸は16時24分。
成田からの飛行時間は3時間半ほどだった。
16時36分に降機する。
ターミナルへはバスで運ばれた。
入国手続きは多少待ったもののスムーズで、17時10分発のMRTに乗車できた。
期待していなかったが、運良く座れた。
39分で台北駅に到着。
地下街を歩く。
日本かと思うような案内表示もあり、迷うことはない。
地上に上がる。
20分ほど歩き、ホテルに向かった。
ここだ。
出発前日のおととい、エクスペディアから予約と事前決済をした。
入り口がこちら。
このビルの4階がホテルなのだ。
古い建物に手を加えたおしゃれなホテルだ。
「ART’OTEL」という、いかにもな名前。
フロントの若い女性スタッフは流暢な日本語を話した。
部屋は411号室。
渡されたカードキーでは、なぜか扉が開かなかった。
苦労していたら、近くにいたハウスキーピングのスタッフがキーを交換してくる、と言ってフロントへ行ってくれた。
親切である。
無事に入れた。
1泊11,058円。
窓なしの部屋なら6千円ちょっとで予約できたのだが、今回は環境を優先した。
窓側にトイレとシャワーが配置されている。
アメニティーの類は充実している。
トイレは洗浄便座だ。
時間は18時半過ぎ。
街に出る。
成田空港から機内までずっと呑み食いしていたため、それほど空腹ではなかった。
しかし、駅からホテルまで歩く途中で気になったエリアがあったので、行ってみることにした。
ここだ。
何軒かの大衆食堂が並んでいる。
その中の一軒に行ってみた。
外の席に座る。
食べたのは牛肉麺。
ポケトーク持参だったが、カタコトの英語が通じた。
牛肉の塊がいくつも入っており、食べごたえがあった。
110台湾ドル、約500円だった。
腹ごなしに、あてもなく街を歩く。
繁華街はかなりの人混みだが、静かな裏通りもある。
誰も客がいないバーに入ってみた。
ビールに枝豆。
ビールは追加でもう1本呑んだ。
会計は462台湾ドル、約2,100円だった。
平日の夜だというのに、街は熱気にあふれていた。
人混みが嫌いなはずなのに、異国の地にいるとなぜかこういう場の雰囲気にポジティブな高揚感を抱く。
心地よさすら感じてしまうから不思議だ。
ホテルに戻った後、コンビニで買ったこれらで部屋呑みを始めた。
ほどなく、LINEの音声通話着信があった。
「ごめん、酔ってるんだー」
との第一声は、普段はめったに連絡などしてこない友人だった。
仕事で大阪におり、独りどこかで呑んでいるらしい。
旅と酒は、やはり誰もを人恋しくさせるものなのだろう。
ましてや、演歌の世界を生業とするその友人としては、なおさらだったのかもしれない。
酔った頭でそんなことを想う台北の夜だった。