佐倉から印西へ~「にしみや」と「コッペ」 | プリンシペ・オリエンタルのブログ

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誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

昨日はシゴトが休みだった。

 

天気が良く、部屋に籠るのももったいないので、出かけることにした。

 

設定した目的は、以前クルマから見て気になった店に行くことと決めた。

 

 

 

京成佐倉駅で下車する。

 

めざす店は印西市にあり、クルマでないと不便な場所だ。

 

近くを通るバスの時刻はあらかじめ調べておいた。

 

バスの出発時刻まで時間があったので、少しだけ佐倉の街を歩いた。

 

日曜日の朝10時半前、とても静かだった。

 

駅前の道をまっすぐ進み、佐倉市立美術館に入ってみた。

 

入館料は無料。

 

「佐倉・房総ゆかりの作品」というテーマで展示された絵画や器などの芸術品を鑑賞した。

 

広島・長崎平和の鐘の作者でもある人間国宝・香取正彦さん作の鐘。

 

「よかったら鳴らしてみてください」と近くにいた監視係の方に言われたので、置いてあった白い手袋をはめて鳴らしてみた。

 

閑散とした館内に、美しい音が響きわたった。

 

 

 

帰り道、佐倉市観光協会に立ち寄ってみた。

 

地図をもらう。

 

「それでことがたりますかね?」

と、聞かれた。

 

「充分です」

と返答し、礼を言って外に出た。

 

国立歴史民俗博物館以外は、佐倉の街でまともに観光したことはなかった。

 

今度はゆっくり歩いてみたいと思った。

 

 

 

 

京成佐倉駅北口へ行く。

 

こちら側の駅前は店なども見えず、より一層静かだった。

 

11時23分発のなのはな交通バスに乗車する。

 

乗客は他に女性1名のみ。

 

運賃300円は先払いでICカードは使えず、現金のみだった。

 

窓の外はすっかり秋色をした木々が続き、青空とのコントラストがきれいだった。

 

乗降客がないままにバスはひた走る。

 

15分あまりして、印旛郵便局バス停で下車した。

 

この辺りの住所は印西市瀬戸。

 

めざす店は、こちらの「にしみや」である。

 

佇まいをクルマから目撃して以来、いつか訪れたいと思っていたのだ。

 

正午前だというのに、店内は賑わっていた。

 

店のご主人なのか、わりと年配の男性が愛想良く迎えてくれた。

 

地元の人たちとわかるグループが先客でおり、すでに居酒屋状態となっている。

 

昼呑みにふさわしい状況はすでに整っており、こちらとしてもありがたい。

 

カウンターの隅の席に座る。

 

まずは瓶ビールから。

 

栓抜きがなかなかみつからない、というのもほほえましい。

 

もつの煮込み。

 

厨房内にいるお二人は息子さんご夫婦だろうか、などと想像する。

 

あつあげ納豆。

 

どれも酒の肴として美味しい。

 

 

 

タルハイの大をいただき、牛タン入りつくねを食す。

 

2杯めのタルハイ大には、モンゴイカ魚卵。

 

店内が落ち着いてくると、

「お住まいはお近くなんですか?」

などと厨房から声をかけられた。

 

前々から気になっていたので成田から来た、と真実を告げた。

 

 

 

1時間20分ほど、心地良く昼呑みを堪能できた。

 

店を出る。

 

スマホで調べた帰りのバスの出発まではまだ時間があり過ぎる。

 

そこで、すぐ近くにあり、こちらも外観からかなり気になっていた店に行ってみた。

 

喫茶「コッペ」。

 

一軒家のお店だ。

 

ここも中年の女性店主らしき方に笑顔で迎えてもらえた。

 

ランチをとっている年配夫婦など先客が何組かいた。

 

店内はレトロな雰囲気。

 

 

 

シフォンケーキとコーヒーを注文し、味わった。

 

美味しい。

 

落ち着いた雰囲気もいい。

 

 

 

満足して店を出る。

 

店の隣りは印旛中央公園。

 

少し歩いてみた。

 

イノシシが出るような山中ではないが、出てもおかしくはないような環境か。

 

帰りは酒々井へ行くバスに乗るつもりだったが、バス停がいくつもあるので探す。

 

ここではない。

 

ここでもない。

 

ここだった。

 

13時57分発のちばレインボーバスは2分ほど遅れてやって来た。

 

このバスはICカードが使えた。

 

数名の乗客がいた。

 

 

 

10分ちょっとで京成酒々井駅に着いた。

 

ホームへと走るも、あと20秒早ければ乗れた電車は、非情にも扉が閉まって動き出していた。

 

急ぐ必要もないので、ベンチに座って待つことにする。

 

それから実に20分以上が経ち、14時35分発の電車に乗車する。

 

京成成田駅へは10分とかからない距離だ。

 

 

 

近場ではあるけれど、ずいぶんと遠くを旅してきたかのような気分だった。

 

秋の近場旅。

 

とても良い時間を過ごせた。