ANA173便ファーストクラスでヒューストンから成田へ | プリンシペ・オリエンタルのブログ

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誰も知らない元覆面ルチャドール(プロレスラー)“プリンシペ・オリエンタル”のブログです。リングネームだったプリンシペ・オリエンタル=東洋の王子様。しかし、素顔は王子とはかけ離れた男であります。今はプロレスとはまったく関係ない毎日を送っています。

昨日、帰国しました。

 

1か月あまりにおよぶ旅の最後は、ANA173便のファーストクラスでヒューストンから成田へのフライトです。

 

ユナイテッドクラブを出た後に搭乗ゲートへ向かえば、見慣れた機体が視界に入ってきました。

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搭乗し、CAさんとのご挨拶や身の回りの整理などが落ち着いた後、リラックスウェアに着替えました。

 

足もとはスリッパ。

 

タイムスケジュール上では14時間ものロングフライトなので、長期戦に備えます。

 

ファーストクラスは8席ありますが、乗客は3名。

 

自分の座席は2Aです。

 

ウエルカムドリンクはシャンパンとオレンジジュースからの選択だったのですが、オレンジジュースにしました。

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「アルコールなしでよろしいのですか?」

と、CAさんに言われました。

 

いかにも呑みそうな顔だったからでしょうか。

 

「お酒は食事のときに」

と返答しておきました。

 

ヒューストンの時刻は、午前10時前。

 

まだ、シャンパンという気分にはなれなかったのです。

 

 

 

定刻の出発時刻10時15分を過ぎると、機内放送がありました。

 

乗り継ぎ客17名の到着を待つ、とのことです。

 

CAさんが謝りにやって来ます。

 

国際線からの乗り継ぎだと入国審査も必要ですし、その入国審査も長蛇の列だったりしますし、航空会社によってはターミナルも異なりますし、相当にリスキーです。

 

お茶と茶菓子が運ばれてきました。

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それらをいただきつつ、新聞を読んだりして出発を待ちます。

 

 

 

定刻の出発時刻から30分以上が経過しました。

 

再びの機内放送。

 

CAさんが再び謝りにやって来ます。

 

日本での乗り継ぎはないか問われたので、新幹線に乗れればよい旨、返答しました。

 

今度は、皿に盛られた甘い洋菓子とチョコレートが運ばれてきます。

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ここで、禁断のシャンパンをいただくことにしました。

 

また、動き出す前から早々と食事と飲み物のメニューも配られました。

 

時間があるからゆっくり選んでおいて、ということなのでしょう。

 

 

 

結局、定刻を1時間以上遅れた11時24分の出発となりました。

 

離陸後少ししてから、機長からの放送が入ります。

 

遅れを取り戻すべく、スピードを可能な限りあげて成田に向かう、といった頼もしい言葉でした。

 

頑張って飛ぶ飛行機の姿を想像すると、なんだか微笑ましい感があります。

 

 

 

熟考の上で選択した機内食を味わう時間がやって来ました。

 

まずは、シャンパンとアミューズから始まります。 

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シャンパンは、出発前にも味わった

「クリュッグ グランド・キュヴェ」です。



 

アミューズは、

「フンムスのカナッペ」

「小海老と小柱のマリネ」

「フォアグラのカナッペ」

「チーズペッパーバー」

 



和食ではなく洋食のコースを選び、スタートします。

 

アペタイザーは3種類ありましたが、

「スモークサーモンのリエットロール仕立てとロブスター ディル風味のドレッシングで」を選択しました。

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シャンパンから白ワインに替えました。

 

ワインは、

「プラネタ・コメータ 2014」 です。




次は、ガーデンサラダです。

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3種類から選べるドレッシングは、

「クリーミーブラックペッパードレッシング」にしました。

 

メインディッシュも3種類からの選択です。

 

「ラムシャンクの柔らか煮込み クスクス添え」にしました。

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ワインは白から赤に替えます。

 「ボーヌ・プルミエ・クリュ・レ・ブシュロット・ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド 2011」です(長い名前!)。


肉はあまりのボリュームに、相当残してしまいました。

 

「お口に合いませんでしたか?」

と、CAさんに言われてしまいました。

 

満腹なのです。

 

それでも、チーズプレートはいただきます。

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ただ、やはり完食は出来ませんでした。

 

すみません。

 

デザート4種類ありましたが、「アイスクリームの取り合わせ」にしました。

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食後にはコーヒー。

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「カフェコンレチェ」と本当に言いかけてしまった後、「カフェラテ」という単語が3秒ほど出てきませんでした。

 

ラテンアメリカに相当毒されてしまったようです。

 

 

 

食後は、通路を挟んだ2Dの座席をベッド仕様にしてくれたので、そこで横になりました。

 

ほとんど眠れないのですが、目を閉じて体を休ませているだけでもかなり楽です。

 

機内Wi-Fiに接続しているので、たまに目を開けてはスマホをいじったりもしました。

 

機内はとても静かです。

 

 

 

時計はすでに日本時間に合わせ、15時間進めています。

 

成田着は16時前後とのことでした。

 

その予定到着時刻の2時間半ほど前に「ベッド」を出て、2Aの座席に戻りました。

 

食事のメニューを眺めていると、CAさんが現れます。

 

それほど空腹ではなかったので、軽めに食事をすることにしました。

 

 

 

ビールはサッポロ黒ラベルで、肴は「鹿児島産つけ揚げ」です。

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そして、

一風堂の「コク極まる味噌『大地』」をいただきます。

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食後には、コーヒー。

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結局、映画を鑑賞することもせず、間食もせず、おとなしく過ごした旅の終わりのファーストクラスとなりました。

 

到着前に挨拶に来たCAさんが、

「きょうは皆さん、とてもお静かで」

と言っていました。

 

他の乗客(どちらも、典型的なオジさま)も、CAさんに馴れ馴れしく話しかけるようなこともなく、イビキも聞こえず、たまにコーヒーカップとソーサーがぶつかる音がわずかに漏れ聞こえるくらいでした。

 

 

 

成田には16時09分に到着しました。

 

定刻の54分遅れです。

 

1時間09分遅れての出発だったので、少しは遅れを取り戻したようです。

 

 

 

入国審査はスムーズに通過します。

 

荷物も、ファーストクラスの恩恵でターンテーブルが動き出して最初に出てきました。

 

税関では、

「どちらへどのくらい行かれていましたか?」

と問われます。

 

国は省略して、

「メキシコとグアテマラに1か月くらい行っていました」

と返答します。

 

係員はグアテマラが気になるのか、あるいは知らないのか、

「グアテマラのお土産は何ですか?」

と訊いてきました。

 

「コーヒーです」

と素直に答えます。

 

「見せてもらえますか?」

 

「スーツケースの中です。開けましょうか?」

 

「お願いします」

 

そんなやりとりの末、スーツケースを開きます。

 

コーヒーの香りが漂ってきます。

 

メキシコで買った巨大な覆面などには興味を示さず、コーヒーの袋を手にして眺めていました。

 

さすがにカッターナイフで切られることもなく、終了しました。

 

スーツケースを開けるよう日本で命じられたのは、相当に久しぶりです。

 

 

 

スーツケースとバッグを自宅へ配送する手続きを済ませた後、16時44分発の成田エクスプレスに乗車することが出来ました。

 

到着からわずか35分。

 

税関でのロスタイムがあったにせよ、ファーストクラスならではの早さだったと思います。

 

 

 

品川で新幹線に乗り換えます。

 

ちょうど帰宅ラッシュの時間帯に入り、駅構内は相当な混雑ぶりでした。

 

品川駅で新幹線を待つわずかの間、不思議な感覚に包まれました。

 

それは、先ほどまでの1か月あまりの旅の時間が、ほんの一瞬の夢だったかのように詰め込まれてフタをされてしまったような感覚でした。

 

昨日もおとといも、東京の人混みの中に立ち、こんな光景を当たり前のように目にしていたような、そんな気がしてきたのです。

 

そもそも、東京を離れてすでに1年近くが経っているのに、なお、自分の中での日常の景色はこれか、という気もしました。

 

 

 

人は多いのに不気味なほど静かで、無表情で皆、下をみてスマホをいじり、あらためて、これが日本か、とも思いました。

 

なんか、暗くてつまらなそう。

 

今さらながらに、そう思うのでした。

 

 

 

1日3本しかない、熱海駅に停車するひかり号に乗り、品川から熱海へはわずか32分。

 

改札口を抜けると、立派な駅ビルが開業していました。

 

タクシーで、マンションへと帰ります。

 

もう、乗車前の交渉をする必要もありません。



 

 部屋に着いてテラスに出れば、静かな海と星空が広がっていました。